4-ピペリドン
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4-Piperidinone | |
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Piperidin-4-one | |
別称 4-Piperidone Azinanone Azinan-4-one | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 41661-47-6 |
ChemSpider | 31091 |
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特性 | |
化学式 | C5H9NO |
モル質量 | 99.13 g mol−1 |
沸点 |
79 °C, 352 K, 174 °F |
危険性 | |
EU分類 | Flammable (F) Harmful (Xn) Dangerous for the environment (N) |
NFPA 704 | |
引火点 | 91 °C (196 °F; 364 K) |
関連する物質 | |
関連物質 | ピペリジン; 2-ピペリドン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
4-ピペリドン(4-Piperidone)または4-ピペリジノン(4-Piperidinone)は、分子式C5H9NOであるピペリジンの誘導体である。化学物質や医薬品の合成の中間体として用いられる。
ピペリドン類
[編集]ピペリドン類は、ピペリドン骨格を持つ化合物の総称である。ピペリドン合成のための古典的な人名反応には、アルキル-1,3-アセトンジカルボン酸とベンズアルデヒドとアミンを反応させるPetrenko-Kritschenkoピペリドン合成がある[1]。この反応は、ハンチュのピリジン合成と関連がある。
1-メチル-4-ピペリドンは、ドラスチン、プロピベリン、ピペリロンの合成の出発物質である。1,3-ジメチル-4-ピペリドンは、ナラノール合成に用いられる。1-ベンジル-4-ピペリドンは、フェンタニル[2]、カルピプラミン、クロカプラミン、フルスピリレン、ピパンペロン、ベンゼチミド、アプラビロック、オサネタントの合成の出発物質である。N-カルボエトキシ-4-ピペリドンは、ロルカイニドの合成に用いられる。
N-ベンジル-4-ピペリドンは、1等量のベンジルアミンが2等量のアクリル酸エチルと重合して生成され、この二重縮合付加生成物はディークマン縮合の後、鹸化及び脱炭酸を受ける。鹸化前の中間体の3-カルボエトキシ-N-ベンジル-4-ピペリドンは、ピモジド、ベンペリドール、ドロペリドールの原料となる。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ Ueber die Condensation von Aceton-dicarbonsäureestern mit Benzaldehyd unter Anwendung von Ammoniak P. Petrenko-Kritschenko, N. Zoneff Berichte der deutschen chemischen Gesellschaft Volume 39 Issue 2, Pages 1358 - 1361 1906 doi:10.1002/cber.19060390234
- ^ “1-aralkyl-4-(n-aryl-carbonyl amino)-piperidines and related compounds US3,164,600A” (English). Google Patents. Vosselaar, Belgium: Research Laboratorium Dr. C. Janssen (1965年). 26 December 2016閲覧。