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駿蹄賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
駿蹄賞
開催国 日本の旗 日本
主催者 愛知県競馬組合
競馬場 名古屋競馬場
創設 1962年
2024年の情報
距離 ダート2000m
格付け SPI
賞金 1着賞金800万円
出走条件 サラブレッド系3歳オープン・東海所属
負担重量 56kg、牝馬2kg減
出典 [1]
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駿蹄賞(しゅんていしょう)は、愛知県競馬組合が施行する地方競馬重賞競走SPI)である。正式名称は「中日スポーツ杯 駿蹄賞」、中日スポーツを発行する中日新聞社が優勝杯を提供している。

概要

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1962年に名古屋競馬場のアングロアラブ系4歳(現3歳)の東海(愛知・笠松)所属馬限定の重賞競走「中日スポーツ杯・春」として創設。施行距離はダート1900mだが、一時ダート1600mやダート1800mで施行された時期もあり、更に1983年 - 1992年1994年 - 1995年中京競馬場の芝コース1800mで施行された。1966年からは出走条件が「サラブレッド系4歳(現3歳)の東海所属馬」に変更された。

1991年からは、「中日スポーツ杯(春・秋)」を駿蹄賞とゴールドウィング賞に分割し、名称も「中日スポーツ杯 駿蹄賞」に変更[注 1]1996年からは東海地区重賞格付け制度施行によりSPI(スーパープレステージワン)に格付けされ、東海三冠競走の第1戦に指定。更に名古屋優駿(現・東海優駿)のトライアル競走に指定され、1着馬に名古屋優駿の優先出走権が与えられるようになった。

2010年からは、東海ダービー(現・東海優駿)への優先出走権付与対象が1着馬から上位2着馬までに変更された。

2015年からは、HITスタリオンシリーズに指定されている。

2022年からは、名古屋競馬場の移転に伴い、ダート2000mへ距離が変更された[2]

条件・賞金等(2024年)

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出走条件[1]
サラブレッド系3歳、東海所属。他地区からの転入馬は東海所属後1走している必要がある。
負担重量[1]
別定。56kg、牝馬2kg減。
賞金額
1着800万円、2着280万円、3着160万円、4着120万円、5着80万円、6着以下8万円。
副賞
中日スポーツ賞、(一社)JBC協会賞(アルアイン号の種付権利)、愛知県競馬組合管理者賞、開催執務委員長賞[3]
優先出走権付与
2着以上の馬に東海優駿の優先出走権が付与される。

歴史

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  • 1962年 - 名古屋競馬場のダート1900mのアングロアラブ系4歳(現3歳)の東海所属馬限定の重賞競走「(第1回)中日スポーツ杯・春」として創設。
  • 1966年
    • 出走条件を「アングロアラブ系4歳(現3歳)の東海所属馬」から「サラブレッド系4歳(現3歳)の東海所属馬」に変更。
    • 施行距離をダート1600mに変更。
  • 1973年 - 施行場を中京競馬場のダート1600mに変更。
  • 1974年 - 施行場を名古屋競馬場のダート1600mに変更。
  • 1977年 - 施行場を中京競馬場のダート1800mに変更。
  • 1982年 - 施行場を名古屋競馬場のダート1600mに変更。
  • 1983年 - 施行場を中京競馬場の芝1800mに変更。
  • 1991年 - 「中日スポーツ杯(春・秋)」を分割、名称も「中日スポーツ杯 駿蹄賞」に変更。
  • 1993年 - 施行場を名古屋競馬場のダート1800mに変更。
  • 1994年 - 施行場を中京競馬場の芝1800mに変更。
  • 1996年
    • 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIに格付け。
    • 東海三冠競走の第1戦に指定。
    • 名古屋優駿(現・東海優駿)のトライアル競走に指定され、1着馬に名古屋優駿への優先出走権が付与される様になる。
    • 施行場を名古屋競馬場のダート1600mに変更。
  • 1998年 - 施行距離をダート1900mに変更。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の東海所属馬」から「サラブレッド系3歳の東海所属馬」に変更。
  • 2010年 - 東海ダービー(現・東海優駿)への優先出走権取得条件を上位2着までに変更。
  • 2013年 - 施行距離を名古屋競馬場のダート1800mに変更。
  • 2022年 - 名古屋競馬場の移転に伴い、施行距離をダート2000mに変更。
  • 2024年 - 「創刊70周年記念中日スポーツ杯 駿蹄賞」の名称で施行。

歴代優勝馬

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馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。

コース種別を記載していない距離は、ダートコースを表す。2021年以前の名古屋は旧・名古屋競馬場。

中日スポーツ杯(春)

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回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1962年5月4日 名古屋 1600m アア・カネマサル 牡3 愛知 1:45.9 西山好夫 西山好夫
第3回 1963年4月27日 名古屋 1600m アア・マサボー 牡3 愛知 1:47.4 藤ヶ崎一男 光岡直三郎
第5回 1964年5月1日 名古屋 1600m アア・ミスホマレ 牝3 愛知 1:45.1 榊原修 光岡直三郎
第7回 1965年5月1日 名古屋 1600m アア・ライデンカブト 牡3 愛知 1:46.9 藤ヶ崎一男 光岡直三郎
第9回 1966年4月29日 名古屋 1600m 軽半・イチヨシ 牡3 愛知 1:43.8 藤ヶ崎一男 水谷文平
第11回 1967年4月29日 名古屋 1600m サラ・リユウシンゲキ 牡3 笠松 1:43.0 羽生作造 大橋憲
第13回 1968年5月3日 名古屋 1600m サラ・タツミリヨウ 牡3 愛知 1:43.9 川辺三郎 安達小八
第15回 1969年5月4日 名古屋 1600m サラ・グロリアン 牡3 笠松 1:43.5 後藤保 大橋憲
第17回 1970年5月3日 名古屋 1600m サラ系・ミスタカヨ 牝3 愛知 1:44.2 栗田和昌 栗田実
第19回 1971年5月5日 名古屋 1600m サラ・シナノホスター 牡3 愛知 1:44.0 坂本敏美 安達小八
第21回 1972年5月3日 名古屋 1600m サラ・シナノルラー 牡3 愛知 1:42.8 坂本敏美 安達小八
第23回 1973年5月3日 中京 1600m サラ・ギフオーザ 牡3 笠松 1:43.8 坂本敏美 倉間明夫
第25回 1974年4月24日 名古屋 1600m サラ・サンチヤイナ 牡3 愛知 1:42.2 国光徹 水谷文平
第27回 1975年4月23日 名古屋 1600m サラ・ワルツニセイ 牡3 愛知 1:41.6 今津勝之 市川安一
第29回 1976年5月5日 名古屋 1600m サラ・パールバンダ 牡3 笠松 1:42.4 古賀土生 大橋憲
第31回 1977年5月5日 中京 1800m サラ・スターチヤリオツト 牝3 愛知 1:50.1 伊藤光雄 山中かね雄
第33回 1978年5月3日 中京 1800m サラ・イシノサミイ 牡3 愛知 1:49.9 内沢信昭 信次英治
第35回 1979年5月3日 中京 1800m サラ・トモエリユウ 牡3 愛知 1:51.1 内沢信昭 大藪憲三
第37回 1980年5月3日 中京 1800m サラ・イズミダツパー 牡3 笠松 1:51.5 町野良隆 大橋憲
第39回 1981年5月3日 中京 1800m サラ・シナノセイダイ 牡3 愛知 1:50.9 坂本敏美 安達小八
第41回 1982年5月1日 名古屋 1600m サラ・ゴールドレツト 牡3 愛知 1:43.2 原口次夫 磯村林三
第43回 1983年5月3日 中京 芝1800m サラ・ビートシヤダイ 牡3 愛知 1:52.3 井手上慎一 森島義弘
第45回 1984年5月3日 中京 芝1800m サラ・ゲイルオウシヨウ 牡3 愛知 1:52.9 黒宮高徳 信次英治
第47回 1985年5月5日 中京 芝1800m サラ・グレートレーベン 牡3 愛知 1:50.8 坂本敏美 野島三喜雄
第49回 1986年5月3日 中京 芝1800m サラ・マイノーブル 牡3 愛知 1:55.2 兒島真二 国光徹
第51回 1987年5月4日 中京 芝1800m サラ・シゲルオー 牡3 笠松 1:51.4 横山誠 松村友二
第53回 1988年5月5日 中京 芝1800m サラ・トミシノシエンロン 牡3 笠松 1:52.0 安藤光彰 飯干秀人
第55回 1989年5月3日 中京 芝1800m サラ・サンリナール 牡3 愛知 1:51.5 白坂芳文 錦見勇夫
第57回 1990年5月4日 中京 芝1800m サラ・トウカイイツトー 牡3 笠松 1:50.0 安藤勝己 中山義宣

中日スポーツ杯 駿蹄賞

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回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第30回 1991年5月6日 中京 芝1800m エックスワイスキー 牝3 愛知 1:49.6 井手上慎一 山本茂則
第31回 1992年5月13日 中京 芝1800m キングランナー 牡3 笠松 1:51.4 濱口楠彦 谷川義明
第32回 1993年5月12日 名古屋 1800m サブリナチェリー 牡3 笠松 1:57.0 仙道光男 荒川友司
第33回 1994年5月3日 中京 芝1800m テイオーライデン 牡3 笠松 1:50.4 井上孝彦 荒川友司
第34回 1995年5月3日 中京 芝1800m ベッスルキング 牡3 笠松 1:51.2 安藤光彰 飯干秀人
第35回 1996年5月3日 名古屋 1800m ハカタダイオー 牡3 笠松 1:57.2 安藤光彰 柳江俊明
第36回 1997年5月2日 名古屋 1800m シンプウライデン 牡3 笠松 1:57.1 安藤勝己 荒川友司
第37回 1998年5月4日 名古屋 1900m チェリーラスター 牡3 笠松 2:03.5 安藤勝己 荒川友司
第38回 1999年5月5日 名古屋 1900m ボナンザーローマン 牡3 笠松 2:06.6 坂口重政 今井孝一
第39回 2000年5月5日 名古屋 1900m ブルーロビンソン 牡3 笠松 2:03.2 安藤光彰 藤田正治
第40回 2001年5月4日 名古屋 1900m セイエイカネノー 牡3 笠松 2:04.6 坂井薫人 岩崎幸紀
第41回 2002年5月5日 名古屋 1900m カンセイグローバル 牡3 愛知 2:05.3 兒島真二 今井孝一
第42回 2003年5月5日 名古屋 1900m チアズファルコン 牡3 愛知 2:04.0 吉田稔 角田輝也
第43回 2004年5月5日 名古屋 1900m メジャーガール 牝3 笠松 2:05.9 安藤光彰 柳江仁
第44回 2005年5月5日 名古屋 1900m ミラージェネス 牝3 笠松 2:06.0 土田龍也 柳江仁
第45回 2006年5月5日 名古屋 1900m ホウライミサイル 牡3 愛知 2:04.3 吉田稔 藤ヶ崎一男
第46回 2007年5月4日 名古屋 1900m ワイティタッチ 牡3 愛知 2:06.4 尾崎章生 櫻井今朝利
第47回 2008年5月5日 名古屋 1900m クロスウォーター 牝3 愛知 2:07.3 安部幸夫 角田輝也
第48回 2009年5月5日 名古屋 1900m カキツバタロイヤル 牡3 笠松 2:05.5 阪上忠匡 森山英雄
第49回 2010年5月5日 名古屋 1900m ラッキーサンライズ 牡3 愛知 2:06.6 戸部尚実 川西毅
第50回 2011年5月5日 名古屋 1900m ミサキティンバー 牡3 愛知 2:05.4 山本茜 櫻井今朝利
第51回 2012年5月3日 名古屋 1900m アウヤンテプイ 牡3 笠松 2:03.9 尾島徹 柴田高志
第52回 2013年5月2日 名古屋 1800m ゴールドブラザー 牡3 笠松 1:59.3 佐藤友則 鈴木良文
第53回 2014年5月4日 名古屋 1800m リーダーズボード 牡3 愛知 1:59.2 戸部尚実 川西毅
第54回 2015年5月5日 名古屋 1800m ハナノパレード 牝3 愛知 1:57.3 戸部尚実 迫田清美
第55回 2016年5月4日 名古屋 1800m カツゲキキトキト 牡3 愛知 2:01.6 大畑雅章 錦見勇夫
第56回 2017年5月4日 名古屋 1800m ドリームズライン 牡3 愛知 2:00.1 大畑雅章 川西毅
第57回 2018年5月2日 名古屋 1800m サムライドライブ 牝3 愛知 1:58.2 丸野勝虎 角田輝也
第58回 2019年5月2日 名古屋 1800m エムエスクイーン 牝3 愛知 1:59.0 今井貴大 竹下直人
第59回 2020年5月1日 名古屋 1800m ニュータウンガール 牝3 笠松 1:58.6 佐藤友則 井上孝彦
第60回 2021年5月4日 名古屋 1800m トミケンシャイリ 牡3 愛知 1:57.7 今井貴大 竹下直人
第61回 2022年5月4日 名古屋 2000m タニノタビト 牡3 愛知 2:09.8 岡部誠 角田輝也
第62回 2023年5月3日 名古屋 2000m リストン 牡3 愛知 2:10.0 丸野勝虎 荒巻透
第63回 2024年5月3日 名古屋 2000m フークピグマリオン セ3 愛知 2:09.7 今井貴大 宇都英樹

脚注・出典

[編集]

注釈

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  1. ^ 「中日スポーツ杯」の回次は天皇賞のように春→秋の順に加算し、1990年までは「第57回」となっていたが、分割にあたり春の施行回数を数えなおして通算し、1991年の競走は「第30回」とされた。

出典

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  1. ^ a b c 令和6年度【春季】名古屋競馬グレード及びSP競走等競馬番組” (PDF). 一般社団法人 愛知県馬主協会. 2024年4月30日閲覧。
  2. ^ 令和4年度の重賞日程について”. 名古屋競馬オフィシャルサイト (2022年2月25日). 2022年2月25日閲覧。
  3. ^ 令和6年度 第3回 名古屋競馬番組 名古屋グランプリ(JpnII)シリーズ” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2024年4月30日閲覧。

各回競走結果の出典

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関連項目

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上記の2つはどちらも同じく東海三冠競走に指定されている競走。