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菊沢一樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
菊沢一樹
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 茨城県
生年月日 (1997-08-27) 1997年8月27日(27歳)
身長 159.5cm[1]
体重 46.7kg[1]
血液型 O型[1]
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 菊沢隆徳(美浦)(2016.3.1 - 2023.2.28)
→フリー(2023.3.1 - )
初免許年 2016年
免許区分 平地・障害
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菊沢 一樹(きくざわ かずき、1997年8月27日 - )は、中央競馬(JRA)・美浦トレーニングセンター騎手

茨城県出身。父は元JRA騎手で現調教師菊沢隆徳叔父(父の弟)は元JRA騎手で現調教助手菊沢隆仁、伯父はJRA騎手の横山典弘

父・隆徳や叔父・隆仁と同様、菊沢の戸籍上の表記は「菊澤」である。

来歴

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2013年競馬学校騎手課程に入学(第32期[注 1])。騎手免許試験合格時には、目標の騎手として伯父である横山典弘の名を挙げた[3]

父の厩舎所属となり[3]2016年3月に騎手デビュー。5月7日東京1R(3歳未勝利)でジョリガーニャントに騎乗して1着となり、3月5日の初騎乗から94戦目でのJRA初勝利を挙げた。同年デビューの新人6名の中では最も遅い初白星であった[4]。1年目は7勝であったが、2年目は20勝を記録した[5]

3年目の2018年には、武者修行のため一時的に栗東トレーニングセンターに拠点を移した[6]

2019年七夕賞ミッキースワローに騎乗して優勝、重賞初制覇を父の管理馬で達成した[7]

デビューから6年(7年目)にあたる2022年3月高松宮記念でGI初騎乗を果たした[8]。騎乗馬のキルロードは単勝オッズ225.8倍で出走18頭中、17番人気と全く人気が無かったがゴール直前には一瞬先頭に立つなど大きな見せ場をつくりGI初騎乗ながら3着と結果を残した[注 2]。本人はレース後のコメントで「すごく悔しい」としたが、同レース史上2番目の高配当(3連単)の立役者となる健闘であった[9]

2022年5月29日、新潟2Rをタイキバンディエラで勝利し、JRA通算100勝を達成した[10]

2023年3月1日付けでフリーに転身する[11]

騎乗成績

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概要

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日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 2016年3月5日 2回中山3日目3R 3歳未勝利 デルマキンシロウ 16頭 11 14着
初勝利 2016年5月7日 2回東京5日目1R 3歳未勝利 ジョリガーニャント 16頭 1 1着
重賞初騎乗 2017年5月6日 3回京都5日目11R 京都新聞杯 ミッキースワロー 12頭 4 5着
重賞初勝利 2019年7月7日 2回福島4日目11R 七夕賞 ミッキースワロー 16頭 3 1着
GI初騎乗 2022年3月27日 2回中京6日目11R 高松宮記念 キルロード 18頭 17 3着

年度別成績

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菊沢一樹の年度別成績(netkeiba.com)を参照

不祥事

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2017年8月3日、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号に規定される「競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者」に該当するとして、同年9月1日まで騎乗停止処分となることが発表された[12]。「非行」の詳細については公表されていないが、一部メディアは未成年飲酒が原因であったと報じている[13][14]

2023年8月13日、新潟競馬第5競走において「登録服色の管理を怠り、登録服色を使用できなかった」ことに対して、過怠金1万円の制裁を受けた[15]。この制裁は服色(勝負服)を管理する調教師に課されることが多く、騎手に課されるのは稀である。

脚注

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注釈

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  1. ^ 同期には荻野極木幡巧也坂井瑠星藤田菜七子森裕太朗がいる[2]
  2. ^ GI初騎乗の騎手が3着以内の成績を残したのは2021年の優駿牝馬における藤懸貴志(ハギノピリナ・3着)以来。

出典

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  1. ^ a b c 騎手名鑑. JRA. 2018年8月12日閲覧
  2. ^ 卒業者名簿:競馬学校. JRA. 2018年8月12日閲覧
  3. ^ a b 菊沢一樹、父の厩舎所属でデビューへ. デイリースポーツ(2016年2月12日付). 2018年8月12日閲覧
  4. ^ 菊沢一樹騎手がJRA初勝利!. サンケイスポーツ(2016年5月7日付). 2018年8月12日閲覧
  5. ^ デビュー3年目の若手有望株 菊沢復帰Vだ. 日刊ゲンダイ(2018年3月17日付). 2018年8月12日閲覧
  6. ^ 菊沢一樹騎手が栗東で武者修行 藤田菜七子らと同期. 日刊スポーツ(2018年5月17日付). 2018年8月12日閲覧
  7. ^ 【七夕賞】菊沢が父の厩舎のミッキースワローで重賞初V 「どの勝利も1着は気持ちいい」”. スポーツ報知 (2019年7月7日). 2021年8月24日閲覧。
  8. ^ 【高松宮記念】菊沢一樹 キルロードと待望のG1初騎乗「ベストパフォーマンスを発揮したい」”. netkeiba.com. 2022年3月27日閲覧。
  9. ^ 【高松宮記念】レース史上2位の超高額配当の立役者はブービー人気キルロード 菊沢一樹騎手「すごく悔しい」”. スポーツ報知. 2022年3月27日閲覧。
  10. ^ 菊沢一樹騎手、JRA通算100勝達成 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年5月29日閲覧。
  11. ^ 岩部 純二騎手、菊沢 一樹騎手が所属変更日本中央競馬会、2023年2月27日閲覧
  12. ^ 騎手 菊沢 一樹の騎乗停止について. JRA(2017年8月3日付). 2018年8月12日閲覧
  13. ^ 菊沢一樹を騎乗停止処分 未成年飲酒、9月1日まで. デイリースポーツ(2017年8月4日付). 2018年8月12日閲覧
  14. ^ 藤田菜七子 騎乗ドタキャンの裏に未成年飲酒騒動関与. NEWSポストセブン(2017年8月18日付). 2018年8月12日閲覧
  15. ^ 第3回 新潟競馬 第2日成績表”. 日本中央競馬会. 2023年8月20日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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