第65回ヴェネツィア国際映画祭
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第65回ヴェネツィア国際映画祭は、2008年8月27日から9月6日までイタリア・ヴェネツィアで開催された。
コンペティション部門の審査員長はヴィム・ヴェンダースが務め、ダーレン・アロノフスキーの『レスラー』が金獅子賞を受賞した。
オープニング作品はコーエン兄弟の『バーン・アフター・リーディング』である。
日本からはコンペティション部門に北野武監督の『アキレスと亀』、宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』、押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』が出品された。
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
アキレスと亀 | 北野武 | 日本 |
BirdWatchers - La terra degli uomini rossi (Birdwatchers) |
マルコ・ベキス | イタリア ブラジル |
宇宙飛行士の医者 Bumazhnyy soldat(Paper Soldier) |
アレクセイ・ゲルマン・ジュニア | ロシア |
プラスティック・シティ 蕩寇 Plastic City |
ユー・リクウァイ | 中国 ブラジル 香港 日本 |
Gabbla (Inland) |
タリク・テギア | アルジェリア フランス |
崖の上のポニョ | 宮崎駿 | 日本 |
ボローニャの夕暮れ Il Papa di Giovanna |
プピ・アヴァティ | イタリア |
Il seme della discordia | パッピ・コルシカート | イタリア |
陰獣 Inju, la bête dans l'ombre |
バーベット・シュローダー | フランス 日本 |
Jerichow | クリスティアン・ペッツォルト | ドイツ |
L’Autre (The Other One) |
パトリック・マリオ・ベルナルド ピエール・トリヴィック |
フランス |
Nuit de Chien (This Night) |
ヴェルナー・シュレーター | ドイツ フランス ポルトガル |
レイチェルの結婚 Rachel Getting Married |
ジョナサン・デミ | アメリカ合衆国 |
スカイ・クロラ The Sky Crawlers | 押井守 | 日本 |
ミルク Süt |
セミフ・カプランオール | トルコ フランス ドイツ |
テザ 慟哭の大地 Teza |
ハイレ・ゲリマ | エチオピア ドイツ フランス |
あの日、欲望の大地で The Burning Plain |
ギジェルモ・アリアガ | アメリカ合衆国 |
ハート・ロッカー The Hurt Locker |
キャスリン・ビグロー | アメリカ合衆国 |
レスラー The Wrestler |
ダーレン・アロノフスキー | アメリカ合衆国 |
Un giorno perfetto (A Perfect Day) |
フェルザン・オズペテク | イタリア |
ベガス Vegas: Based on a True Story |
アミール・ナデリ | アメリカ合衆国 |
特別招待作品
[編集]題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
35 Rhums (35 Shots of Rum) |
クレール・ドニ | フランス ドイツ |
バーン・アフター・リーディング Burn After Reading |
コーエン兄弟 | アメリカ合衆国 |
Encarnação do Demônio (Embodiment of Evil) |
ホセ・モジカ・マリンズ | ブラジル |
Goodbye Solo | Ramin Bahrani | アメリカ合衆国 |
Jay | Francis Xavier Pasion | フィリピン |
Un lac (A Lake) |
フィリップ・グランドリュー | フランス |
Pa-ra-da | マルコ・ポンテコルヴォ | イタリア フランス ルーマニア |
Parc | アルノー・デ・パリエール | フランス |
アニエスの浜辺 Les Plages d’Agnes |
アニエス・ヴァルダ | フランス |
Il primo giorno d'inverno (The First Day of Winter) |
Marko Locatelli | イタリア |
Puccini e la fanciulla (Puccini and the Girl) |
Paolo Benvenut | イタリア |
シーリーン Shirin |
アッバス・キアロスタミ | イラン |
Tutto e musica (1963) | ドメニコ・モドゥーニョ | イタリア |
Vinyan | ファブリス・ドゥ・ヴェルツ | フランス イギリス ベルギー オーストラリア |
Volare (1959) | ピエロ・テッリーニ | イタリア |
Voy a explotar (I'm Gonna Explode) |
Gerardo Naranjo | メキシコ |
Дикое поле (Dikoe Pole) (Wild Field) |
ミハイル・カラトーゾフ | ロシア |
Yuppi du (1975) | アドリアーノ・チェレンターノ | イタリア |
Zero Bridge | Tariq Tapa | インド アメリカ合衆国 |
審査員
[編集]コンペティション部門
[編集]- ヴィム・ヴェンダース(監督/ドイツ)、審査員長
- Juriy Arabov(脚本家/ロシア)
- ヴァレリア・ゴリノ(女優/イタリア)
- ダグラス・ゴードン
- ジョン・ランディス(監督/アメリカ)
- ルクレシア・マルテル(監督/アルゼンチン)
- ジョニー・トー(監督/香港)
オリゾンティ部門
[編集]- シャンタル・アケルマン(監督/ベルギー)、審査員長
受賞結果
[編集]- 金獅子賞:『レスラー』(ダーレン・アロノフスキー)
- 銀獅子賞:アレクセイ・ゲルマン・ジュニア(『宇宙飛行士の医者』)
- 審査員特別賞:『テザ 慟哭の大地』(ハイレ・ゲリマ)
- ヴォルピ杯
- 男優賞:シルヴィオ・オルランド(『ボローニャの夕暮れ』)
- 女優賞:ドミニク・ブラン(『L’Autre』)
- マルチェロ・マストロヤンニ賞:ジェニファー・ローレンス(『あの日、欲望の大地で』)
- 金オゼッラ賞
- 脚本に対して:ハイレ・ゲリマ(『テザ 慟哭の大地』)
- 撮影に対して:アリシャー・カミドコジャエフ、マクシム・ドロゾフ(『宇宙飛行士の医者』)
- 生涯功労賞:ヴェルナー・シュレーター
エピソード
[編集]- 北野武監督の映画にちなんで前回新設された「監督・ばんざい!賞」の第2回の受賞者が招待作品『Shirin』のイランのアッバス・キアロスタミ監督に決まり、第1回受賞者である北野監督からキアロスタミ監督に賞が贈呈された。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 第65回 ヴェネチア国際映画祭 - バラエティ・ジャパン
- 【第65回ヴェネチア国際映画祭】コンペ部門21作品 - シネマトゥデイ