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松平状(まつだいらじょう)あるいは松平氏下賜状(まつだいらうじかしじょう)は、松平の名字(苗字)を授与する機能をもつ文書[1]。
武家政権の大名支配策として、官位(位階官職)への叙位任官(口宣案など)、一字書出(一字状) などがあるが、日本近世においては名字(苗字)の授与もある。徳川将軍が松平氏を下賜(授与)する文書(もんじょ)が松平状である(以上、村川の論文による)。
- ^ 村川浩平「松平氏下賜の授受具体像と基本的性格」『日本近世武家政権論』 2000年
- 村川浩平「肥前佐賀藩、鍋島氏への松平氏下賜」『駒沢史学』87号、2017年