松原正毅
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人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1942年3月15日(82歳) 日本広島市 |
出身校 | 京都大学 |
学問 | |
研究分野 |
遊牧社会論 社会人類学 |
研究機関 |
京都大学 国立民族学博物館 |
学位 | 文学修士(京都大学・1967年) |
称号 |
総合研究大学院大学名誉教授(2005年) 国立民族学博物館名誉教授(2005年) |
主要な作品 |
『遊牧の世界』 『遊牧の人類史』 |
学会 |
日本文化人類学会 日本熱帯生態学会 日本中東学会 |
主な受賞歴 |
流沙海西奨学会賞(1976年) アジア・太平洋賞特別賞(1991年) 大同生命地域研究奨励賞(1994年) |
公式サイト | |
公式ウェブサイト松原正毅 名誉教授 / 国立民族学博物館 |
松原 正毅(まつばら まさたけ、1942年3月15日 - )は、日本の社会人類学者。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。元大阪外国語大学理事。専門は社会人類学・遊牧社会論[1]。
経歴
[編集]広島市出身[2]、愛媛県松山市育ち[3][4]。1960年3月に 愛光高等学校を卒業し、京都大学文学部へ進む。1965年3月、同大学文学部を卒業(考古学)。1967年3月 京都大学大学院文学研究科修士課程修了、1970年3月 京都大学大学院文学研究科博士課程中退。
生前の司馬遼太郎との親交があり、これが縁で2007年4月に開館した坂の上の雲ミュージアム館長を務めている(2017年3月末まで)[5][注釈 1]。
職歴
[編集]<主な出典:[1]>
- 1971年10月 京都大学人文科学研究所助手
- 1975年10月 国立民族学博物館助教授
- 1991年4月 国立民族学博物館教授(第一研究部)
- 1994年 国立民族学博物館地域研究企画交流センター長
- 2002年5月 国立民族学博物館民族社会研究部教授
- 2005年3月 国立民族学博物館退職
- 2005年4月 国立民族学博物館名誉教授
- 2005年4月 総合研究大学院大学名誉教授
学外における役職
[編集]- 1996年11月 司馬遼太郎記念財団監事 / 2012年より 常務理事[4][10]
- 2004年4月 大阪外国語大学理事(2007年9月まで)
- 2007年4月 坂の上の雲ミュージアム館長(2017年3月まで)
主な受賞歴
[編集]- 1976年
流沙海西 奨学会賞 - 論文「#トルコの村の家族と親族:南西アナトリアの一村の事例から」 - 1991年 アジア・太平洋賞特別賞 - 角川書店刊『遊牧民の肖像』 [11]
- 1994年 大同生命地域研究奨励賞 -「トルコ系遊牧民における文化人類学的研究の推進」に対して[12]
著書
[編集]単著
[編集]- 『遊牧の世界:トルコ系遊牧民ユルックの民族誌から』(中公新書 上・下、1983年 / 上下の文庫版:中公文庫、1998年)
- 『青蔵紀行:揚子江源流域をゆく』(中央公論社、1988年 / 中公文庫、1992年)
- 『トルコの人びと:語り継ぐ歴史のなかで』(日本放送出版協会〈NHKブックス〉、1988年)
- 『遊牧民の肖像』(角川書店[角川選書]、1990年)※アジア・太平洋賞特別賞 受賞
- 『風景の発見:地域研究序説』(<リキエスタ>の会:トランスアート市谷分室(発売)、編集:平凡社、2001年)
- 『カザフ遊牧民の移動:アルタイ山脈からトルコへ 1934-1954』(平凡社、2011年)
- 『遊牧の人類史:構造とその起源』(岩波書店、2021年)
編著
[編集]- 『人類学とは何か:言語・儀礼・象徴・歴史』(日本放送出版協会、1989年)
- 『王権の位相』(弘文堂、1991年)
- 『世界民族問題事典』(松原編集代表 / 梅棹忠夫 監修)(平凡社、1995年 / 新訂増補版 2002年)
- 『地域研究論集』Vol.1 No.1(平凡社、1997年)[1]
- 『地鳴りする世界:9・11事件をどうとらえるか』(恒星出版、2002年)
- 『中央アジアの歴史と現在:草原の叡智』〈アジア遊学 243〉(勉誠出版、2020年)
共編著
[編集]- (永田雄三)『牧畜民』(東洋経済新報社、1984年)
- (岩田慶治・栗田靖之)『子どもの世界:39冊のフィールド・ノートから』(くもん出版、1985年)
- (梅棹忠夫)『統治機構の文明学』(中央公論社、1986年)
- (松本征夫)『遥かなる揚子江源流』(日本放送出版協会、1987年)
- (小杉泰・臼杵陽)『岐路に立つ世界を語る:9・11以後の危機と希望』(平凡社、2002年)
- (小長谷有紀・楊海英)『ユーラシア草原からのメッセージ:遊牧研究の最前線』(平凡社、2005年)
論文
[編集]- 「トルコの村の家族と親族:南西アナトリアの一村の事例から」『人文学報』39号、p.161-244(京都大学人文科学研究所、1975年3月)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 公式ウェブサイト松原正毅 名誉教授(経歴・研究業績等)/ 国立民族学博物館
- ^ 対話選集 2003, p. 278, 対談者紹介.
- ^ “講演 :『坂の上の雲』と松山 / 坂の上の雲ミュージアム館長 松原正毅氏”. 松山中学・松山東高同窓会 関東支部 (平成24年度). 2024年1月30日閲覧。 “館長のご紹介:小学校から高校までを松山で過ごす”
- ^ a b 司馬さんの想いにふれる(1) ひとつの文学作品を基盤に / 坂の上の雲ミュージアム館長・松原正毅さん(2016/4/24) 産経新聞社.2024年1月31閲覧。
- ^ “坂の上の雲ミュージアム、企画展内覧会で館長が突然の辞任表明…”. 産経新聞社 (2017年2月28日). 2024年1月16日閲覧。
- ^ 松原正毅 2014, [1]司馬遼太郎との出会い.
- ^ 対話選集 2003, p.278 対談者紹介.
- ^ 「稲作文化と言葉/松原正毅(『日本語と日本人-司馬遼太郎対談集』読売新聞社刊 1978.10)」『司馬遼太郎対話選集(5)アジアの中の日本』文藝春秋、2003年3月、277-322頁。 NCID BA61556129。
- ^ 対話選集 2003, p.278 対談者紹介 / p.506 解説・解題(関川夏央).
- ^ 財団について 公益財団法人 司馬遼太郎記念財団.2024年1月31日閲覧。
- ^ 第3回 一般社団法人 アジア調査会.2024年1月31日閲覧。
- ^ 1994年度 公益財団法人 大同生命国際文化基金.2024年1月31日閲覧。
- ^ 解説 山川出版社
外部リンク
[編集]- CiNii(松原 正毅著作)
- 松原正毅 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- “「坂の上の雲」メッセージとモンゴルへの憧れ/証言者 松原正毅”. NHKアーカイブス>戦争証言アーカイブス (2014年6月27日収録). 2024年1月29日閲覧。
- 第一回 松原正毅氏(民博名誉教授) / 時代の証言:名誉教授が語るみんぱく創設とその後の時代 - YouTube 国立民族学博物館