日本NPO学会
日本NPO学会(にほんえぬぴーおーがっかい)は、NPO、NGO、ボランティア、フィランソロピーなど、民間非営利活動に関する研究および活動成果の発表と交流、教育の普及を行う日本の学会である[1]。1999年3月に設立された。個人会員数は、現在[いつ?]約700人で、研究者 (52 %)、実務者 (34 %)、学生 (14 %) の割合である。年次大会が毎年3月から6月に開催されている[2]。
事務局は、2019年4月から徳島大学総合科学部公共政策学研究室内におかれている。
主な事業
[編集]出版など
[編集]- 『ノンプロフィットレビュー (The Nonprofit Review)』2001年6月創刊。
- 『日本NPO学会ニューズレター』[3]
- その他、ディスカッションペーパーなどを随時発行。
日本NPO学会賞
[編集]日本を中心に活動する研究者および実践家の行うNPO・NGO・ボランティアなどに関する研究および実践報告、および海外の研究者および実践家が行う日本のNPO・NGO・ボランティアなどに関する研究および実践報告のうち、特に優れたものに対して「日本NPO学会賞」を授与し、一層の研鑚を奨励することを目的として、林雄二郎初代会長の寄付を基に、2002年度に創設された[4]。
セミナー
[編集]軽井沢セミナー(1999年 - 2001年)、信州合宿セミナー(2003年)、信州合宿セミナー(2011年)、NPO夏の北海道セミナー(2006年 - 2008年、2016年)、夏の瀬戸内セミナー(2017年)、震災特別フォーラム(2011年9月、2012年3月、9月、2013年3月、9月※)
※「タケダ・いのちとくらし再生プログラム」によるNPOセンターとの自主連携事業
国際交流
[編集]ARNOVA(アメリカ非営利組織学会)、韓国NPO学会、韓国NGO学会、ISTR(国際非営利組織研究学会)などと、学会役員の相互派遣、研究発表などにより交流している。
年次大会
[編集]1999年3月 第1回年次大会(東京:慶応義塾大学)
[編集]海外ゲスト:レスター・サラモン(米ジョンズ・ホプキンス大学教授)ほか
2000年3月 第2回年次大会(大阪:大阪大学)
[編集]海外ゲスト:キャサリン・マッカーシー(ニューヨーク市立大学教授)
フェリー・ソリダット(フィリピンNGO代表)
2001年3月 第3回年次大会(京都:京都キャンパスプラザ他)
[編集]海外ゲスト:マイケル・オニール(米サンフランシスコ大学教授)
クーヒュン・ジュン(韓国延世大学教授)
2002年3月 第4回年次大会(東京:明治大学)
[編集]海外ゲスト:デニス・ヤング(米ケースウエスタンリザーブ大学教授)
シュテファン・オズボーン(英アストン大学教授)
2003年3月 第5回年次大会(奈良県:帝塚山大学)
[編集]海外ゲスト:バリー・ゲーバーマン(フォード財団筆頭副理事長)
ニコラス・ディーキン(英ロンドン大学客員教授)
2004年3月 第6回年次大会(神奈川県:横浜市開港記念会館)
[編集]海外ゲスト:ラジス・タンドン(在インドPRIA代表)
アン・ペティフォア(英ニュー・エコノミック財団ディレクター)
2005年3月 第7回年次大会(兵庫県:関西学院大学)
[編集]メインテーマ:震災10年とNPO
2006年6月3 - 4日 第8回年次大会(新潟県:朱鷺メッセ)
[編集]メインテーマ:スポーツと地域、NPO
2007年3月17 - 18日第9回年次大会(大阪府:大阪商業大学)
[編集]メインテーマ:地域力とNPO
2008年3月14 - 15日 第10回年次大会(東京都:中央大学)
[編集]メインテーマ:NPO再考-10年を振り返る
2009年3月21 - 22日 第11回年次大会(愛知県:名古屋大学)
[編集]メインテーマ:NPOと公共政策改革
2010年3月12 - 14日 第12回年次大会(京都府:立命館大学)
[編集]メインテーマ:東アジアにおける社会的企業の台頭と挑戦
海外ゲスト:ジャネル・カーリン(米ジョージア州立大学准教授)
官有垣(国立中正大学 社会福祉学部学部長)
キム・ジェヒョン(希望製作所副所長/建国大学環境科学科教授)
2011年3月19 - 20日 第13回年次大会(東京都:日本大学)
[編集]メインテーマ:ソーシャル・キャピタルと市民社会
海外ゲスト:エリック・アスレイナー(メリーランド大学カレッジパーク校)
※第13回年次大会は東日本大地震の影響により中止
2012年3月17 - 18日 第14回年次大会(広島県:広島市立大学)
[編集]メインテーマ:災害復興・平和構築と市民の力
海外ゲスト:レベッカ・ソルニット(ノンフィクション作家)
2013年3月16 - 17日 第15回年次大会(東京都:東洋大学)
[編集]メインテーマ:多元的経済と市民社会
海外ゲスト:マルタ・ニッセンス、金鍾杰(漢陽大学教授)
(EMES社会的企業研究ネットワーク創設メンバー・常任理事、ルーヴァン・カトリック大学教授)
2014年3月15 - 16日 第16回年次大会(大阪府:関西大学)
[編集]メインテーマ:新しい国のカタチと市民社会の役割
2015年3月14 - 15日 第17回年次大会(東京都:武蔵大学)
[編集]メインテーマ:NPOは情報をどう使いこなすべきか-市民社会とビッグデータ、オープンデータ
2016年3月5 - 6日 第18回年次大会(京都府:同志社大学)
[編集]メインテーマ:GATEWAY TO NPO‐キャリアの選択肢として
2017年5月13 - 14日 第19回年次大会(東京都:東京学芸大学)
[編集]メインテーマ:変わりゆく「家族」格差・孤立・貧困を越えて
2018年6月9 - 10日 第20回年次大会(東京都:立教大学)
[編集]メインテーマ:アート/ソーシャルデザイン/NPO
2019年6月1 - 2日 第21回年次大会(滋賀県:龍谷大学)
[編集]メインテーマ:人口減少時代の地域づくりと市民社会
スタディグループ活動助成
[編集]2018年より、スタディグループの申請によって活動助成を行っている。
役員
[編集](2019年8月28日現在)
- 会長
- 副会長
- 早瀬昇(大阪ボランティア協会理事長)
- 理事
- 会長:岡本仁宏
- 副会長:早瀬昇
- 事務局長:小田切康彦
- 秋葉武
- 雨森孝悦
- 今田克司
- 後房雄
- 岡田彩
- 岡村こず恵
- 岸本幸子
- 粉川一郎
- 坂本治也
- 桜井政成
- 田中敬文
- 筒井のり子
- 永井美佳
- 仁平典宏
- 初谷勇
- 藤井敦史
- 柗永佳甫
- 三木秀夫
- 目加田説子
- 山岡義典
- 事務局長
- 小田切康彦
- 監事
- 各務克郎
- 濱口博史
- 顧問
- 樽見弘紀
- 歴代会長
脚注
[編集]- ^ “日本NPO学会”. 学会名鑑. 日本学術会議・日本学術協力財団・科学技術振興機構. 2019年8月28日閲覧。
- ^ “日本NPO学会の概要”. 日本NPO学会. 2019年8月28日閲覧。
- ^ “会報 - ニューズレター 日本NPO学会”. 日本NPO学会. 2019年8月28日閲覧。
- ^ “第17回 日本NPO学会賞受賞作品”. 日本NPO学会. 2019年8月28日閲覧。