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山形県警察部

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 この項目では、1948年以前の山形県の警察について説明しています。現在の山形県の警察については「山形県警察」をご覧ください。

山形県警察部（やまがたけんけいさつぶ）は、戦前の内務省監督下の山形県が設置した府県警察部であり、山形県内を管轄区域とする。

1948年（昭和23年）3月6日に廃止となり、山形県警察部は国家地方警察山形県本部と山形市警察などの自治体警察に再編されることになった。

沿革

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  • 1876年（明治9年）1月：山形県庁に第四課を設置。
  • 1876年（明治9年）8月：置賜県・鶴岡県を編入。
  • 1877年（明治10年）2月：山形県警察課に改称。
  • 1879年（明治12年）6月：山形県警察本署に改称。
  • 1886年（明治19年）7月：山形県警察本部に改称。
  • 1890年（明治23年）10月：山形県警察部に改称。
  • 1892年（明治25年）4月1日：北村山郡警察署に東根分署設置[1]。
  • 1905年（明治38年）4月：山形県第四部に改称。
  • 1907年（明治40年）7月：山形県警察部に改称。
  • 1928年（昭和3年）7月：特別高等課（特別高等警察）を設置。
  • 1945年（昭和20年）10月：特別高等警察が廃止。

組織

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1927年（昭和2年）時点

  • 警務課
  • 高等警察課
  • 刑事課
  • 保安課
  • 衛生課

警察署

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1927年（昭和2年）時点

  • 山形警察署
  • 上山警察署
  • 天童警察署
  • 寒河江警察署
  • 楯岡警察署
  • 新庄警察署
  • 酒田警察署
  • 余目警察署
  • 鶴岡警察署
  • 長井警察署
  • 小国本警察署
  • 赤湯警察署
  • 米沢警察署

歴代部長

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歴代部長[2]
代 官職名 氏名 就任日 退任日 前職 後職 備考
1 警部長
警察本署長		 貴島宰輔 1882年1月25日 1882年3月25日[3] 工部権少書記官
2 中尾豊岳 1882年7月8日 1882年9月1日 死去
3 財部羌 1882年9月20日 1885年12月15日 京都府警部長[4]
4 陶不窳次郎 1885年12月15日 1886年1月8日 京都府警部長[4] 非職[5]
5 岩下敬蔵 1886年1月8日[5] 1886年7月20日 福島県警部長[5] -
警部長
警察本部長		 1886年7月20日[6] 1886年8月12日[7] - 福島県信夫郡長[7]
6 田中坤六 1886年9月24日 1888年1月13日 大阪府警部[8] 佐賀県警部長[9]
7 古垣兼成 1888年1月13日 1890年1月7日 検事[9] 高知県警部長[10]
8 田野熾 1890年1月7日 1890年10月11日 高知県警部長[10] -
警部長
警察部長		 1890年10月11日[11] -
9 藤崎供秀 1890年12月26日[12] 1895年9月27日[13] 富山県上新川郡長[12] 岡山県警部長[13]
10 竹内寿貞 1895年9月27日 1897年4月14日 岡山県警部長[13] 愛知県警部長[14]
11 龍岡篤敬 1897年4月26日 1899年1月13日 福岡県鞍手郡長[15] 岐阜県警部長[16]
12 内村直俊 1899年1月19日 1900年10月27日 警視[17] 滋賀県警部長[18]
13 亀山理平太 1900年10月27日 1903年6月20日 千葉県参事官[18] 長崎県警部長[19]
14 今野東吾 1903年6月20日 1905年2月2日 山梨県参事官[19] 三重県警部長[20]
15 中大路正雄 1905年2月2日 1905年4月19日 兵庫県参事官[20] -
事務官
第四部長
警務長		 1905年4月19日[21] 1906年7月28日 - 青森県事務官・第四部長[22]
16 錦織幹 1906年7月28日 1907年7月13日 鹿児島県事務官[22] 長崎県港務長[23]
17 事務官
警察部長
警務長		 萩亮 1907年7月13日[23] 1910年10月8日 検事[23] 青森県事務官・内務部長[24]
18 岸本正雄 1910年10月8日 1913年6月13日 秋田県事務官[24] -
警察部長 1913年6月13日[25] 1914年6月9日 - 滋賀県警察部長[26]
19 得能佳吉 1914年6月9日 1915年9月26日 警視庁警視[26] 滋賀県警察部長[27]
20 斎藤宗宜 1915年9月26日 1917年1月29日 群馬県理事官[27] 静岡県警察部長[28]
21 白根竹介 1917年1月29日 1919年8月21日 山梨県警察部長[28] 岐阜県内務部長[29]
22 川淵洽馬 1919年8月21日 1921年6月3日 台湾総督府警務官
兼同事務官[29]		 広島県警察部長[30]
23 長井喜太夫 1921年6月3日 1923年10月27日 愛媛県理事官[30] 内務事務官兼内務書記官[31]
24 小西善次郎 1923年10月27日 1924年6月27日 奈良県理事官[31] 宮崎県警察部長[32]
25 清水徳太郎 1924年6月27日 1924年12月20日 宮崎県警察部長[32] -
書記官
警察部長		 1924年12月20日[33] 1925年9月17日 - 山形県書記官・内務部長[34]
26 別宮秀夫 1925年9月17日 1927年5月17日 神奈川県書記官[35] 福島県書記官・警察部長
27 馬場義也 1927年5月17日 1929年7月8日 地方事務官[36] 岐阜県書記官・警察部長
28 村田武 1929年7月8日 1929年8月21日 岐阜県書記官[37]・警察部長 休職
29 青木善祐 1929年8月21日 1929年12月5日 山形県書記官・学務部長[38] 熊本県書記官・警察部長
30 鈴川寿男 1929年12月5日 1931年11月9日 岐阜県書記官[39] 休職
31 歌田千勝 1931年11月9日 1932年3月5日 山形県書記官 石川県書記官・警察部長
32 江辺清夫 1932年3月5日 1932年8月15日 富山県書記官[40]・学務部長 三重県書記官・警察部長
33 外山福男 1932年8月15日 1934年4月10日 神奈川県書記官[41] 北海道庁拓殖部長
34 石建国次郎 1934年4月10日 1935年1月19日 兵庫県書記官[42]・学務部長 三重県書記官・経済部長
35 小泉梧郎 1935年1月19日 1936年6月12日 社会局書記官[43] 熊本県書記官・経済部長[44]
36 辻山治平 1936年6月12日 1937年11月1日 栃木県書記官[44]・経済部長 新潟県書記官・警察部長
37 藤原侃治 1937年11月1日 1939年1月14日 地方警視[45] 福井県書記官・経済部長
38 井上文介 1939年1月14日 1940年7月12日 茨城県書記官[46] 宮城県書記官・警察部長
39 増原惠吉 1940年7月12日 1941年8月1日 内務事務官[47] 内務事務官
40 高橋貢 1941年8月1日 1942年7月7日 内務事務官[48] 内務事務官
情報局第一部第二課長
41 岡崎英城 1942年7月7日 1942年11月1日 警視庁警視[49] -
部長
警察部長		 1942年11月1日[50] 1943年4月27日 - 内務省警保局外事課長
42 青木大吾 1943年4月27日 1944年8月2日[51] 警視庁消防部長[51]
43 加藤巌雄 1944年8月2日[51] 1945年10月13日[52] 地方警視[51] 休職
44 阿賀正美 1945年10月13日[52] 1945年10月27日[53] - - 兼任
本務:山形県内政部長
45 服部富士雄 1945年10月27日 1946年4月1日 山形県部長 -
地方事務官
警察部長		 1946年4月1日[54] 1946年12月27日 - 北海道庁労働部長
46 藤本好雄 1946年12月27日 1948年3月6日 山形県警察長[55]

脚注

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  1. ^ 『警察分署設置』官報明治25年3月2日第2598号
  2. ^ 『山形県警察史 上巻』付録「歴代警察本部長」、『山形県警察史 下巻』付録「歴代警察本部長」。『官報』により訂正、加筆。
  3. ^ 太政官「山形県警部長貴嶋宰輔外一名転任昇任ノ件」明治15年。国立公文書館 請求番号：本館-2A-010-00・公03417100
  4. ^ a b 『官報』第739号、明治18年12月16日。
  5. ^ a b c 『官報』第754号、明治19年1月9日。
  6. ^ 地方官官制（明治19年7月20日勅令第54号）
  7. ^ a b 『官報』第937号、明治19年8月14日。
  8. ^ 『官報』第973号、明治19年9月27日。
  9. ^ a b 『官報』第1361号、明治21年1月16日。
  10. ^ a b 『官報』第1956号、明治23年1月9日。
  11. ^ 地方官官制（明治23年10月11日勅令第225号）
  12. ^ a b 『官報』号外、明治23年12月28日。
  13. ^ a b c 『官報』第3677号、明治28年9月30日。
  14. ^ 『官報』第4132号、明治30年4月15日。
  15. ^ 『官報』第4142号、明治30年4月27日。
  16. ^ 『官報』第4659号、明治32年1月14日。
  17. ^ 『官報』第4664号、明治32年1月20日。
  18. ^ a b 『官報』第5199号、明治33年10月29日。
  19. ^ a b 『官報』第5990号、明治36年6月22日。
  20. ^ a b 『官報』第6476号、明治38年2月3日。
  21. ^ 『官報』第6538号、明治38年4月20日。
  22. ^ a b 『官報』第6925号、明治39年7月30日。
  23. ^ a b c 『官報』第7212号、明治40年7月15日。
  24. ^ a b 『官報』第8192号、明治43年10月10日。
  25. ^ 『官報』第262号、大正2年6月14日。
  26. ^ a b 『官報』第557号、大正3年6月10日。
  27. ^ a b 『官報』第946号、大正4年9月27日。
  28. ^ a b 『官報』第1346号、大正6年1月30日。
  29. ^ a b 『官報』第2115号、大正8年8月22日。
  30. ^ a b 『官報』第2652号、大正10年6月4日。
  31. ^ a b 『官報』第3357号、大正12年10月30日。
  32. ^ a b 『官報』第3554号、大正13年6月28日。
  33. ^ 『官報』第3701号、大正13年12月22日。
  34. ^ 『官報』第3925号、大正14年9月22日。
  35. ^ 『官報』第3922号、大正14年9月18日。
  36. ^ 『官報』第113号、昭和2年5月18日。
  37. ^ 『官報』第757号、昭和4年7月9日。
  38. ^ 『官報』第669号、昭和4年3月26日。
  39. ^ 『官報』第882号、昭和4年12月6日。
  40. ^ 『官報』第1553号、昭和7年3月7日。
  41. ^ 『官報』第1689号、昭和7年8月16日。
  42. ^ 『官報』第2180号、昭和9年4月11日。
  43. ^ 『官報』第2413号、昭和10年1月21日。
  44. ^ a b 『官報』第2833号、昭和11年6月13日。
  45. ^ 『官報』第3252号、昭和12年11月2日。
  46. ^ 『官報』第3607号、昭和14年1月16日。
  47. ^ 『官報』第4055号、昭和15年7月13日。
  48. ^ 『官報』第4371号、昭和15年7月13日。
  49. ^ 『官報』第4647号、昭和17年7月8日。
  50. ^ 『官報』第4744号、昭和17年11月2日。
  51. ^ a b c d 『官報』第5266号、昭和19年8月3日。
  52. ^ a b 『官報』第5635号、昭和20年10月23日。
  53. ^ 『官報』第5644号、昭和20年11月2日。
  54. ^ 地方官官制（大正15年6月4日勅令第147号）の東京都官制中改正等ノ件（昭和21年4月1日勅令第220号）による改正に伴い地方事務官となる。
  55. ^ 『官報』第6499号、昭和23年9月11日。

参考文献

[編集]
  • 山形県警察史編さん委員会編『山形県警察史 上巻』山形県警察本部、1967年。
  • 山形県警察史編さん委員会編『山形県警察史 下巻』山形県警察本部、1971年。

関連項目

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戦前の日本警察（1868年 - 1947年）
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