安土駅
安土駅 | |
---|---|
北口(2018年2月) | |
あづち Azuchi | |
◄JR-A17 能登川 (5.1 km) (3.5 km) 近江八幡 JR-A19► | |
所在地 | 滋賀県近江八幡市安土町上豊浦 |
駅番号 | JR-A18 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■東海道本線(琵琶湖線) |
キロ程 |
470.8 km(東京起点) 米原から24.9 km |
電報略号 | アツ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,019人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)4月25日[1][2] |
備考 |
業務委託駅 みどりの券売機プラス設置駅[3][4] |
安土駅(あづちえき)は、滋賀県近江八幡市安土町上豊浦にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。駅番号はJR-A18[2][5]。「琵琶湖線」の愛称区間に含まれている[5]。
歴史
[編集]- 1914年(大正3年)4月25日:国有鉄道東海道本線の駅として開業[1][2]。旅客・貨物双方を取り扱う一般駅であった[6]。
- 1972年(昭和47年)3月15日:車扱貨物の取り扱いを廃止し、貨物の営業を終了。同時に荷物の取り扱いも廃止[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)が継承[6]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「琵琶湖線」の愛称を使用開始[7]。
- 1998年(平成10年)4月7日:自動改札機を設置し、供用開始[8]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2006年(平成18年)10月1日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入[9]。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する[12]。
- 2019年(令和元年)11月30日:駅舎の北口にある安土城が描かれたラッピングが除幕される[13][14]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線[15][16][17]、計2面3線のホームを持つ地上駅(橋上駅)である[11]。
かつては米原駅 - 京都駅間で最後まで残った木造の地上駅舎[1]であったが、2017年11月19日より橋上駅舎の使用が開始された[11]。新駅舎は延床面積400m2の鉄骨造りで、南北を結ぶ長さ58mの自由通路が併設されており[18]、北口・南口と各ホームにエレベーター、エスカレーターを備えている[11][18]。みどりの券売機プラスが設置されている[3]。トイレは改札外に移設されている。また、北側自由通路下の1階部分に観光案内所が新たに設置された[18]。北口側は安土城の天守閣をイメージして朱色を配した八角形の塔を設け、安土山を展望できるようになっている[11]。大河ドラマ『麒麟がくる』の放送開始前に、2019年(令和元年)に安土城が描かれた縦13 m、横4mのグラフィック用フィルムが駅舎の北口に設置された[13][14]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 琵琶湖線 | 上り | 米原・長浜・敦賀方面[19] |
2・3 | 下り | 草津・京都・大阪方面[19] |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 付記事項
- 主に1番のりば(上り本線)[20]と3番のりば(下り本線)を使用する。
- 2番のりばは両方向共通の待避・折り返し線(中線)であり[1][20]、当駅始発の京都・大阪方面行き列車(野洲駅→当駅間は回送)に使われている。ダイヤが乱れたときには当駅 - 米原駅間で運転見合わせとなる場合がある[20]。
- その他
-
旧駅舎正面(2007年4月)
-
改札口と切符売り場(2022年12月)
-
ホーム(2022年12月)
ダイヤ
[編集]日中時間帯は1時間あたり2本が停車する。なお、朝と夕方以降は本数が増える時間帯がある。また、朝には当駅始発(平日、土曜・休日ともに各1本。※本数は2022年時点)の設定がある。
- 備考
- 1960年代前半(昭和38年頃)までは当駅と神戸駅間の設定(京阪神緩行線で快速)もあったが、通称「ヨンサントオ」のダイヤ改正により廃止された[22]。
- 2002年(平成14年)3月22日までは夕方や夜に当駅止まりの列車が運行されていた。なお、1987年4月1日(国鉄分割民営化の昭和62年以降)も安土駅始発の普通列車(京阪神緩行線で快速)が時刻表に設定されていたが、運行区間の変更に伴い、この設定は消滅した。
利用状況
[編集]「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1992年 | 2,990 | [統計 1] |
1993年 | 2,965 | [統計 2] |
1994年 | 2,882 | [統計 3] |
1995年 | 2,863 | [統計 4] |
1996年 | 2,801 | [統計 5] |
1997年 | 2,702 | [統計 6] |
1998年 | 2,647 | [統計 7] |
1999年 | 2,469 | [統計 8] |
2000年 | 2,445 | [統計 9] |
2001年 | 2,381 | [統計 10] |
2002年 | 2,314 | [統計 11] |
2003年 | 2,251 | [統計 12] |
2004年 | 2,235 | [統計 13] |
2005年 | 2,254 | [統計 14] |
2006年 | 2,246 | [統計 15] |
2007年 | 2,258 | [統計 16] |
2008年 | 2,205 | [統計 17] |
2009年 | 2,135 | [統計 18] |
2010年 | 2,065 | [統計 19] |
2011年 | 2,064 | [統計 20] |
2012年 | 2,062 | [統計 21] |
2013年 | 2,143 | [統計 22] |
2014年 | 2,542 | [統計 23] |
2015年 | 2,627 | [統計 24] |
2016年 | 2,592 | [統計 25] |
2017年 | 2,630 | [統計 26] |
2018年 | 2,769 | [統計 27] |
2019年 | 2,586 | [統計 28] |
2020年 | 1,948 | [統計 29] |
2021年 | 1,957 | [統計 30] |
2022年 | 2,019 | [統計 31] |
駅周辺
[編集]旧安土町の中心駅。駅から直線距離で約1.4kmの位置に安土城跡がある。また、駅前には織田信長の銅像が立つ[14]。北口には線路と並走する形で小規模ながら商店街を形成している。なお、駅南側にはかつて安土町が近代相撲の発祥地であることから相撲櫓と土俵があったが[23]、2014年に撤去された[14]。
北口
[編集]- 近江八幡市立安土小学校
- 安土郵便局
- 滋賀銀行安土支店
- 滋賀中央信用金庫安土支店
- 近江八幡警察署安土警察官駐在所
- まけずの
鍔 ()本舗 御菓子司万吾樓 () - 和菓子屋[24] - 滋賀県道199号下豊浦鷹飼線
- 滋賀県道201号安土西生来線
彦根道 () - 朝鮮人街道の異名の1つ
南口
[編集]- 安土城郭資料館(旧:安土町城郭資料館)
- 滋賀県立安土城考古博物館
- セミナリヨ跡
- 近江八幡市役所安土町総合支所(旧:安土町役場)
- 滋賀県道198号安土停車場桑実寺本堂線
- 滋賀県道201号安土西生来線
バス路線
[編集]駅北口と駅南口にあかこんバスが乗り入れるが、平日しか運行されない。なお、駅南口側の停留所名は「安土駅南口」ではなく、「安土駅南広場」である。
- 安土駅北口
- 安土駅南広場
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 川島 2009, p. 39.
- ^ a b c 結解 2020, p. 141.
- ^ a b “安土駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月8日閲覧。
- ^ “みどりの窓口廃止対応、おじさんのための券売機講座”. 日刊スポーツ (2020年2月12日). 2020年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月20日閲覧。
- ^ a b 双葉社 2021, p. 14.
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 2巻、JTB、1998年、32頁頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “愛称「琵琶湖」線 正式にスタート”. 朝日新聞. (1988年3月14日)[要ページ番号]
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ a b c “琵琶湖線 安土駅橋上駅舎および南北自由通路の使用開始のお知らせ ~11月19日(日曜日)の始発列車から駅が新しくなります~”. 西日本旅客鉄道 (2017年10月16日). 2017年10月16日閲覧。
- ^ a b c d e f “安土駅橋上駅舎が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2017年11月22日)
- ^ 『近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2016年7月20日 。2018年2月24日閲覧。
- ^ a b “「幻の城」豪華に JR安土駅舎、壁面をラッピング”. 中日新聞 (2019年12月1日). 2019年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月20日閲覧。
- ^ a b c d “駅前に謎のタワー、平成に姿消す 信長の聖地の玄関口”. 産経ニュース. (2020年2月26日) 2021年9月20日閲覧。
- ^ 川島 2009, p. 11.
- ^ 結解 2020, p. 53.
- ^ 双葉社 2021, p. 12.
- ^ a b c “改装されたJR安土駅前、観光誘致に意欲”. Lmaga.jp (2019年2月19日). 2021年9月20日閲覧。
- ^ a b “安土駅|構内図:JRおでかけネット”. www.jr-odekake.net. 西日本旅客鉄道. 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b c “緊急時に威力を発揮 安土駅、折り返しで運行確保”. 産経ニュース. (2020年4月21日) 2021年9月20日閲覧。
- ^ 鶴通孝「日本縦断各駅停車 東海道本線大阪→米原〔後編〕」『鉄道ジャーナル』第45巻第1号(通巻531号)、鉄道ジャーナル社、90-94頁。
- ^ “兵庫おでかけプラス 看板「安土-神戸」の謎解明 鉄道ファンらが協力”. 神戸新聞NEXT (2020年2月29日). 2021年9月20日閲覧。
- ^ 「駅の風景 安土駅」『Blue Signal』、西日本旅客鉄道、2007年7月、2021年9月20日閲覧。
- ^ “御菓子司 万吾樓”. 滋賀・びわ湖観光情報. 滋賀県観光情報 (2022年8月12日). 2022年12月21日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ 平成4年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成5年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成6年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成7年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成8年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成9年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成10年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成11年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成12年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成13年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成14年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成15年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成16年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成17年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成18年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成19年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成20年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成21年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成22年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成23年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成24年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成25年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成26年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成27年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成28年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成29年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成30年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和元年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和2年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和3年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和4年滋賀県統計書 (PDF)
参考文献
[編集]- 川島令三『【図説】日本の鉄道東海道ライン全線・全駅・全配線 第6巻 米原駅 - 大阪エリア』講談社、2009年8月20日。ISBN 978-4-06-270016-0。
- 結解善幸『DJ鉄ぶらブックス 031 路線百科 東海道本線』交通新聞社、2020年10月30日。ISBN 978-4-330-08020-8。
- 辻󠄀良樹「ぶらり各駅停車 東海道本線」『湖国と文化』2010年春号 (財)滋賀県文化振興事業団
- 『都市鉄道完全ガイド 関西JR編 2021-2022年版』双葉社、2021年6月22日。ISBN 978-4-575-45881-7。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 安土駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道