バレーボール全日本女子ジュニア
バレーボール全日本女子ジュニア | |
---|---|
国または地域 | 日本 |
大陸連盟 | アジアバレーボール連盟 |
協会 | 日本バレーボール協会 |
国名コード | JPN (Japan) |
FIVBランキング | 3位(2017年1月現在) |
世界選手権 | |
出場回数 | 16回 |
初出場 | 1977年 |
最高成績 | 銀メダル(1985、2013) |
アジアジュニア選手権 | |
出場回数 | 18回 |
最高成績 | 優勝(1984、1986、1988、1990、2008) |
バレーボール全日本女子ジュニア(バレーボールぜんにほんじょしジュニア)は、19歳以下(U-19)または20歳以下(U-20)の国際大会で編成される日本の世代別ナショナルチームである。主な出場大会として、2年ごとに開催されるアジアジュニア選手権(U-19)及び世界ジュニア選手権(U-20)[1]がある。
本項ではアンダーエイジであるバレーボール全日本女子ユース(U-17またはU-18)及びU-23も取り扱う。全日本ユースの主な出場大会として、2年ごとに開催されるアジアユース選手権(U-17)と世界ユース選手権(U-18)[2]があり、全日本U-23の出場大会としては2年ごとに開催される世界U-23バレーボール選手権[3]及び2015年から開催されるアジアU-23バレーボール選手権[4]がある。
FIVB世界ランキングはU23が第5位[5]、ジュニアが第3位(2017年1月現在)[6]、ユースが第8位である(2017年1月現在)[7]。
概要
[編集]国際バレーボール連盟は「1977年に第1回世界ジュニア選手権(U-20)を開催する」と1973年に発表し、1976年にアジア会議において日本が推薦出場できることが決定した[8]。これを受けて日本バレーボール協会は代表選考合宿を行い、実業団チーム若手や高校生らが参加したが、当時の日本では高校女子のネットの高さが一般成人女子よりも低くハンデキャップとなり[9]、結局実業団若手の須藤佳代子、江上由美らが全日本ジュニアに選出された。1977年10月にメキシコで開催された第1回世界ジュニア選手権では、銅メダルを獲得した[10]。日本以外の出場国はこの大会を1980年のモスクワオリンピックの前哨戦と位置づけて強化を図ってきており、日本バレーボール協会50年史では「日本は準備不足であった」と異例の自己批判を行っている[11]。
1981年の第2回からはその開催前年にアジアジュニア選手権が開催されることになり、優勝チームが世界ジュニア出場権を得られるシステムとなった。またアジアジュニアで出場権を得られなかった場合でも、アジア予選を突破すれば世界ジュニア本大会の出場権が得られた。2012年現在ではアジア予選は廃止され、アジアジュニア上位4チームが世界ジュニア出場権を得られるシステムとなっている[12]。
実戦による強化については、1976年9月に開催されたNHK杯への参加[13]、環太平洋ジュニア選手権大会(U-20)への参加などがあった[14]。環太平洋ジュニア選手権大会は1984年から環太平洋ユーストーナメント大会(U-18)に衣替えし、全日本ユースともいうべき選抜メンバーが出場している[14]。
1989年からは世界ユース選手権(U-17)(発表当時は第1回世界ユースカップ[15])が開催されることになり、アジア予選が開催された。1997年のアジアユース選手権新設に伴い、出場権はアジアユース選手権上位チームに変更されている[16]。2003年の世界ユース選手権まではU-17であったが、年齢制限が変更され2005年の世界ユース選手権からU-18となっている。
日本バレーボール協会としては、ジュニア・ユース選手権は育成の場であり[15]、「将来一人でも多く全日本シニア代表に入る人材が育って欲しい」との願いがあった[17][18]。代表候補に選出された選手が故障や、学業優先、日本国内高校生メジャー大会優先などで、参加辞退することがある。
全日本女子ジュニアの成績
[編集]
アジア女子ジュニア選手権[編集]
※世界ジュニア選手権大会の出場権を獲得。 |
世界女子ジュニア選手権[編集]
|
全日本女子ユースの成績
[編集]
アジア女子ユース選手権[編集]
|
世界女子ユース選手権[編集]
|
全日本女子U-23の成績
[編集]
アジアU-23女子選手権[編集]
※世界U-23選手権大会の出場権を獲得。 |
世界U-23女子選手権[編集]
|
歴代監督
[編集]()は当時の所属。
全日本女子ジュニア
[編集]- 佐藤忠明(四天王寺高等学校)
- 吉田国昭(ユニチカ)
- 小島孝治(元全日本女子監督)
- 徳丸順庶(博多女子高等学校)
- 菊間崇祠(八王子実践高等学校)
- 西本哲雄(日本たばこ産業)
- 鈴木定(イトーヨーカドー)
- 西田守(日本バレーボール協会)
- 伊藤博義(川越市立川越商業高等学校)
- 郭一彦(和歌山信愛女子短期大学附属高等学校)
- 相原昇(東九州龍谷高等学校)
- 小川良樹(下北沢成徳高等学校)
- 福田康弘(東レ・アローズ)
- 安保澄(日本バレーボール協会)
全日本女子ユース
[編集]- 西本哲雄(日本たばこ産業)
- 菊間崇祠(八王子実践高等学校)
- 西田守(大阪女子短期大学高等学校)
- 伊藤博義(川越市立川越商業高等学校)
- 松本幸(熊本信愛女学院高等学校)
- 種田健(日本バレーボール協会)
- 相原昇(東九州龍谷高等学校)
- 小川良樹(下北沢成徳高等学校)
- 半沢一郎(江東区立有明中学校)
- 三枝大地(日本バレーボール協会)
全日本女子U-23
[編集]- 大久保茂和(日本バレーボール協会)
- 安保澄(日本バレーボール協会)
歴代ジュニア・ユース・U-23メンバー
[編集]詳細はバレーボール全日本女子ジュニアの歴代選手・スタッフ一覧、バレーボール全日本女子ユースの歴代選手・スタッフ一覧及びバレーボール全日本女子U23代表の歴代選手・スタッフ一覧を参照のこと。
脚注
[編集]- ^ アジアジュニア選手権が予選をかねており、出場できない年もある。
- ^ アジアユース選手権が予選をかねており、出場できない年もある。
- ^ アジアU-23選手権が予選をかねており、出場できない年もある。
- ^ AVC. “AVC News - AVC Board approves latest updates on 2014 and 2015 competitions”. 2014年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月15日閲覧。
- ^ FIVB. “FIVB World Ranking - Women Under 23”. 2016年8月2日閲覧。
- ^ FIVB. “FIVB World Ranking - Women U20”. 2015年9月29日閲覧。
- ^ FIVB. “FIVB World Ranking - Girls U18”. 2015年9月20日閲覧。
- ^ 『月刊バレーボール』1977年6月号 76ページ
- ^ 『月刊バレーボール』1977年1月号 63ページ
- ^ 『月刊バレーボール』1977年11月号 46ページ
- ^ 『日本バレーボール協会五十年史 -バレーボールの普及と発展の歩み-』 292ページ
- ^ 日本バレーボール協会. “第16回アジアジュニア女子選手権大会 - 概要”. 2014年9月23日閲覧。
- ^ 『Volleyball』日本文化出版社刊 1975年12月号 174-175ページ
- ^ a b 『バレーボールマガジン』1984年10月号 76ページ
- ^ a b 『月刊バレーボール』1989年10月号 5ページ
- ^ 『月刊バレーボール』1997年6月号 128-129ページ
- ^ 『月刊バレーボール』1981年8月号 88ページ
- ^ 『月刊バレーボール』1991年10月号 53ページ
- ^ 『月刊バレーボール』2009年7月号 147ページ。
- ^ 『月刊バレーボール』2003年6月号 97ページ
関連項目
[編集]- アジアジュニアバレーボール選手権
- バレーボール女子ジュニア世界選手権
- アジアユースバレーボール選手権
- バレーボール女子ユース世界選手権
- 世界U-23バレーボール選手権
- アジアU-23バレーボール選手権
参考サイト
[編集]- 日本バレーボール協会 - アジアジュニア選手権大会(女子)
- 日本バレーボール協会 - 世界ジュニア選手権大会(女子)
- 日本バレーボール協会 - アジアユース選手権大会(女子)
- 日本バレーボール協会 - 世界ユース選手権大会(女子)
- 日本バレーボール協会 - 国際大会サイクル表