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バレンシアオレンジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バレンシアオレンジ
バレンシアオレンジ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
: ミカン属 Citrus
: オレンジ C. sinensis
学名
Citrus sinensis Valencia
和名
バレンシアオレンジ
英名
Valencia orange
バレンシアオレンジの果実

バレンシアオレンジ(Valencia Orange)は柑橘類の一種で、スイートオレンジの中では最もよく知られた品種のひとつである。「バレンシア」からは、しばしばオレンジの産地として有名な、スペイン東部の地中海沿岸部にあるバレンシア州や、その州都であるバレンシアが連想されるが、原産地はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタアナである。

来歴

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バレンシアオレンジはアメリカ合衆国サンタアナでウィリアム・ウルフスキル(William Wolfskill)がはじめて作出した。後に、栽培権がアーバイン社(Irvine Company)に譲渡され、大々的に生産が行われた。この結果、ロサンゼルス郡からオレンジ郡(Orange County)が分割され現在にいたる。バレンシアオレンジの生産はその後、アーバイン社から分割されたサンキスト・グローワーズにより行われることとなったが、1990年代半ばには、コストの問題からオレンジ郡では生産されなくなった。しかし、バレンシアオレンジの栽培は、南カリフォルニアでの柑橘類産業の基礎を築いたと言える。

イギリスの養樹園主トマス・リバースは1865年にエクセルシオールという名前でバレンシアオレンジをカタログに載せ、カルフォルニアとフロリダの顧客に苗木を販売した。[1]

日本での栽培

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日本でも栽培が試みられているが、他のスイートオレンジの多くの品種と同様カンキツかいよう病に弱く、また、回青現象(樹上で熟した果実が、気温が高くなると葉緑素を再吸収し果皮が青みがかる現象)を防ぐために袋がけが必要になるなど、日本での経済栽培は難しい。

2010年の収穫量は364 トンで、その内訳は和歌山県314 トン、神奈川県50 トンである[2]

脚注

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  1. ^ 『オレンジの歴史』株式会社原書房、2016年7月27日、50頁。 
  2. ^ 農林水産省 特産果樹生産動態等調査2013年7月24日閲覧

外部リンク

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