iBet uBet web content aggregator. Adding the entire web to your favor.
iBet uBet web content aggregator. Adding the entire web to your favor.



Link to original content: http://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・デスペラード
スズキ・デスペラード - Wikipedia コンテンツにスキップ

スズキ・デスペラード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

デスペラード (Desperado) は、スズキが製造・販売していたクルーザー(アメリカン)タイプのオートバイのシリーズ車種。

概要

[編集]

デスペラードは、400ccクラス(普通自動二輪車)と800ccクラス(大型自動二輪車)の排気量において1996年に発売された。 日本国内向けのラインナップとしては、1993年から1994年に発売されたVS系イントルーダーの後継にあたり、2001年に登場したVL系イントルーダーがデスペラードの後継となる。

2000年をもって国内販売を終了し、海外仕様についても2004年モデルを最後として生産を終了している。

車種名の「デスペラード」は、英語で「ならず者」、「無法者」などを意味する語[1]

モデル一覧

[編集]

デスペラード400 / 400X / ワインダー

[編集]

前期型(VZ400T / VZ400ZT)

[編集]
DESPERADO400 / DESPERADO400X
前期型(VZ400T・VZ400ZT)
SUZUKI DESPERADO 400X 前期
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 VK52A
エンジン K507型 399 cm3 4サイクル
内径×行程 / 圧縮比 65.0 mm × 60.2 mm / 10.5:1
最高出力 33PS / 7,500rpm
最大トルク 3.3kgf・m / 6,000rpm
乾燥重量 199 kg
テンプレートを表示

デスペラード400(VZ400T)・デスペラード400X(VZ400ZT)は、1996年5月より、ドラッグレーサーイメージのアメリカンモデルとして販売開始された。400Xはビキニカウルアンダーカウルを装備したモデルである。搭載されるエンジンは、イントルーダー400と同系列の水冷SOHC4バルブV型2気筒を採用。最高出力は33ps/7,500rpmを発揮。また、駆動方式はイントルーダーとは異なり、シャフトドライブではなくチェーン駆動が採用されている。国産クルーザーとしては初めて倒立式フロントフォークを採用した点も特徴である。

後期型(VZ400V / VZ400ZV)

[編集]
DESPERADO400 / DESPERADO400X
後期型(VZ400V / VZ400ZV)
SUZUKI DESPERADO 400X 後期
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 VK52A
エンジン K507型 399 cm3 4サイクル
内径×行程 / 圧縮比 65.0 mm × 60.2 mm / 10.5:1
最高出力 38PS / 8,500rpm
最大トルク 3.4kgf・m / 6,000rpm
乾燥重量 199kg - 201 kg
テンプレートを表示

1997年4月には細部を変更するマイナーチェンジが行われた。主な相違点は、最高出力が5psアップされ38ps/8,500rpmに、小型ウインカーの採用、エキゾーストパイプの取り回し・マフラー形状変更など。デスペラード400・デスペラード400Xともに2000年をもって販売終了した[5]

ちなみに、同クラスの国産クルーザータイプのオートバイの中ではもっともパワフルなエンジンである。1997年式の「水冷V型2気筒クルーザー」の出力に限って比較した場合、ホンダ・スティード400が31PS[6]カワサキ・バルカン(400)が33PS、ヤマハ・ドラッグスター400が37PSとなっている。なお、車重に関してもデスペラードが最軽量である。

デスペラードワインダー(VZ400BX)

[編集]
DESPERADO WINDER
(VZ400BX)
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 VK52B
エンジン K507型 399 cm3 4サイクル
内径×行程 / 圧縮比 65.0 mm × 60.2 mm / 10.5:1
最高出力 38PS / 8,500rpm
最大トルク 3.4kgf・m / 6,000rpm
乾燥重量 195 kg
テンプレートを表示

1999年には、より高級感を前面に押し出したバリエーションモデルとしてデスペラードワインダーが追加された[8]。 車種名に含まれる「ワインダー」とは、英語で「時計ネジを巻く」事を意味する語であり、おもに語感の良さから命名された[1]

デスペラードワインダーにてベースモデルから変更された点は、フロントフォークが倒立式から正立式に変更、フロントホイールが16インチ径キャストから19インチ径スポークに変更(リア周りは変更なし)となっており、エンジンおよび車体各部パーツに結晶塗装仕上げの採用などが特徴的である。

2000年をもって販売終了した[5]

デスペラード800 / 800X

[編集]
DESPERADO800 / DESPERADO800X
デスペラード800海外仕様「マローダー800」
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 VS53B
エンジン 805 cm3 4サイクル
内径×行程 / 圧縮比 83.0 mm × 74.4 mm / 10.0:1
最高出力 50PS / 6,000rpm
最大トルク 6.6kgf・m / 4,500rpm
乾燥重量 204kg - 206 kg
テンプレートを表示

デスペラード400の上位機種となるデスペラード800(VS53B)は、1996年11月に発売された。車体は400ccモデルと共通だが、排気量は800ccクラスとなり、50ps / 6.6kgf・mを発揮するエンジンによりトルクフルな走りを実現した。

デスペラード800は1998年[11]、デスペラード800Xは1999年をもって販売終了した[12]

海外仕様は「VZ800マローダー / マローダー(800)」の車名で販売され、2004年モデルが最終となった[13]。後継機種は、2005年に登場したVZ系の新型「ブルバードM800 / ブルバードM50」となる。

仕様沿革
  • 1997年:VZ800V / VZ800ZV
  • 1998年:VZ800W
  • 1999年:VZ800X
  • 2000年:VZ800Y
  • 2001年:VZ800K1
  • 2002年:VZ800K2
  • 2003年:VZ800K3
  • 2004年:VZ800K4

アフターパーツについて

[編集]

アフターパーツは現在[いつ?]ほとんど存在しない[要検証]。 現在でも[いつ?]販売している場所は「オートリメッサ」「VZ-CUSTOM」など[要検証]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b スズキ株式会社 - スズキ二輪車 - 車名の由来
  2. ^ GooBike(グーバイク) - デスペラード(1996年05月)のカタログ ※「デスペラード400」
  3. ^ SUZUKI - DESPERADO - SPECIFICATIONS ※「デスペラード400」(1998年1月27日時点のアーカイブ
  4. ^ SUZUKI - DESPERADO-X - SPECIFICATIONS ※「デスペラード400X」(1998年1月27日時点のアーカイブ)
  5. ^ a b SUZUKI MOTORCYCLES - 4CYCLE V-TWIN - FULL LINEUP(2000年5月10日時点のアーカイブ)
  6. ^ ホンダ - プレスインフォメーション - 1996年12月25日 ※「スティード400」1996年モデル
  7. ^ GooBike(グーバイク) - デスペラードワインダー(1999年05月)のカタログ
  8. ^ スズキ株式会社 - 広報 - 1999年4月28日 ※「デスペラードワインダー」発売
  9. ^ SUZUKI - デスペラード800 - SPECIFICATIONS(1999年2月24日時点のアーカイブ)
  10. ^ SUZUKI - デスペラード800X - SPECIFICATIONS(1999年2月24日時点のアーカイブ)
  11. ^ SUZUKI MOTORCYCLES - 4CYCLE V-TWIN - FULL LINEUP(1998年12月6日時点のアーカイブ)
  12. ^ SUZUKI MOTORCYCLES - 4CYCLE V-TWIN - FULL LINEUP(1999年5月8日時点のアーカイブ)
  13. ^ Suzuki® Cruiser Marauder 800(2004年5月28日時点のアーカイブ)

外部リンク

[編集]