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インペリテリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インペリテリ
Impellitteri
インペリテリ(2016年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ヘヴィメタルネオクラシカルメタルスピードメタルロック[1]パワーメタル[1]
活動期間 1987年 -
レーベル Relativity Records
日本ビクター
ビクターエンタテインメント
SPV/Steamhammer
公式サイト impellitteri.net
メンバー クリス・インペリテリギター
ロブ・ロックボーカル
ジェイムス・アメリオ・プーリ (ベース)
パトリック・ヨハンソン (ドラム)
旧メンバー グラハム・ボネット (ボーカル)
カーティス・スケルトン (ボーカル)
ほか別記参照

インペリテリImpellitteri)は、アメリカヘヴィメタル・バンド。1987年にギタリストのクリス・インペリテリによって結成された。

来歴

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1987年、クリス・インペリテリロブ・ロックと共に結成し、EP『インペリテリ』を発表。しかしバンドの名を世間に知らしめたのは、翌1988年グラハム・ボネットを迎えて発表した『スタンド・イン・ライン』であった。その後はロブをボーカルとして順調に活動を続けていたが、2002年には再びグラハムをボーカルに迎えた『システムX』を発表し、話題となった。2003年以降は、従来の音楽性がアメリカで支持を得られないことなどを理由にロブと袂を分かち、若手ボーカリストのカーティス・スケルトンを起用してよりヘヴィな音楽性を模索している。2008年、結局カーティス・スケルトンが脱退し、かねてからウェブ上にて「サプライズニュースがある」と告知していたリードシンガーの席だが、ロブ・ロック復帰という「サプライズ」というより「自然な形」となった。

音楽性

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イングヴェイ・マルムスティーンのクローンと揶揄されるほど技巧的なクリスのギタープレイと、グラハムやロブによる力強いハイトーンボーカル、クイーンを彷彿とさせるようなコーラスハーモニーを中心とするネオクラシカルメタルで有名である。しかし実際はクリスの奏法はイングヴェイとはかなり異なり、エコノミーピッキングを極力避けたフルオルタネイトピッキングが特徴である。特に複雑な多弦アルペジオでも肘の関節を正確かつ大きく使いオルタネイトピッキングにパワーを付加している点は他のギタリストにはあまり見られない。それゆえ肘にばかり目が行くが、実はピッキング時の親指の曲げ具合の変化など細かな点まで気を使っている。

1992年の『グリン・アンド・ベアー・イット』ではあえて速弾きを抑え、ポップな楽曲やファンク・ロック要素を取り入れたりと、普遍的なアメリカン・ハードロック的な路線に転向。前作を超える強力なネオクラシカルメタルを求めていたファンから失望の声が上がり、それ以降90年代は従来のネオクラシカルメタルに徹することとなった(本人も言及しているが、クリスはほとんど全ての音楽を弾くことができるが、商業的理由(固定ファン層からの反発など)から音楽性、テクニックの多くを封印している)。当然アメリカでは苦戦を強いられ、ヨーロッパと日本を主なマーケットとせざるを得なかった。1993年のEP『ヴィクティム・オブ・システム』から、翌年1994年の『アンサー・トゥ・マスター』、1996年の『スクリーミング・シンフォニー』、1997年の『アイ・オブ・ザ・ハリケーン』までは純粋なネオクラシカルメタルに徹していたが、2000年の『クランチ』で部分的にヘヴィ・ロック的な方向性を模索した。グラハムが一時的に復帰した『システムX』(2002年)を挟み、アメリカでメタルコアを中心としたメタルのブームが起こってきたことから、ボーカルをカーティス・スケルトンに替えてメタルコア的な要素も持つ『ペダル・トゥ・ザ・メタル』を2004年に発表。インタビューではイン・フレイムスの音楽性に感銘を受けたとも語っていた。その後の2009年、9年ぶりにロブが復帰。ネオクラシカルメタルにメタルコアを折衷させた方向性になった『ウィキッド・メイデン』を発表。傍ら2011年には、アニメタルUSAに参加。2014年まで活動。2015年にはさらにネオクラシカル的方向性を強調した『ヴェノム』を発表。2018年には、メタルコア要素がほぼ無くなり、ネオクラシカルメタルに完全復帰した『ザ・ネイチャー・オブ・ビースト』を発表した。

メンバー

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現ラインナップ

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  • クリス・インペリテリ (Chris Impellitteri) – ギター (1987年–1990年、1992年– )、ベース (1987年)
  • ジェイムス・アメリオ・プーリ (James Amelio Pulli) – ベース (1992年– )
  • ロブ・ロック (Rob Rock) – リード・ボーカル (1987年–1988年、1992年–2000年、2008年– )
  • パトリック・ヨハンソン (Patrick Johansson) – ドラム (2018年- 、ツアー2016年)

旧メンバー

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  • グラハム・ボネット (Graham Bonnet) – リード・ボーカル (1988年–1990年、2000年–2002年)
  • マーク・ウェイツ (Mark Weitz) – リード・ボーカル (1990年)
  • カーティス・スケルトン (Curtis Skelton) – リード・ボーカル (2003年–2008年)
  • テッド・デイズ (Ted Days) – ベース (1987年–1988年)
  • チャック・ライト (Chuck Wright) – ベース (1988年、1992年)
  • デイヴ・スピッツ (Dave Spitz) – ベース (1988年–1990年)
  • ロニー・シルヴァ (Loni Silva) – ドラム (1987年–1988年)
  • パット・トーピー (Pat Torpey) – ドラム (1988年) ※2018年死去
  • ステット・ハウランド (Stet Howland) – ドラム (1988年–1990年)
  • ケン・メアリー (Ken Mary) – ドラム (1992年、1994年–1999年)
  • マーク・ビスタニー (Mark Bistany) – ドラム (1992年–1994年)
  • フィル・ウォルフ (Phil Wolfe) – キーボード (1988年–1990年)
  • クロード・シュネル (Claude Schnell) – キーボード (1990年、1993年)
  • エド・ロス (Ed Roth) – キーボード (1995年–2007年)
  • グレン・ソーベル (Glen Sobel) – ドラム (1999年–2009年)
  • ブランドン・ワイルド (Brandon Wild) – ドラム (2009年–2012年)
  • ジョン・デッテ (Jon Dette) – ドラム (2012年–2018年)

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • スタンド・イン・ライン』 - Stand in Line (1988年)
  • 『グリン・アンド・ベアー・イット』 - Grin and Bear It (1992年)
  • 『アンサー・トゥ・ザ・マスター』 - Answer to the Master (1994年)
  • 『スクリーミング・シンフォニー』 - Screaming Symphony (1996年)
  • 『アイ・オブ・ザ・ハリケーン』 - Eye of the Hurricane (1997年)[2]
  • クランチ』 - Crunch (2000年)
  • システムX』 - System X (2002年)
  • 『ペダル・トゥ・ザ・メタル』 - Pedal to the Metal (2004年)
  • 『ウィキッド・メイデン』 - Wicked Maiden (2009年)
  • ヴェノム』 - Venom (2015年) ※アートワークはJupiterのギタリスト・TERUが手がけた。
  • 『ザ・ネイチャー・オブ・ザ・ビースト』 - The Nature of the Beast (2018年) ※アートワークは前作に引き続きTERUが手がけた。
  • 『ウォー・マシン』 - War Machine (2024年)

ライブ・アルバム

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  • Live! Fast! Loud! (1998年) ※公式ファンクラブより発売

EP

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  • 『インペリテリ』 - Impellitteri (1987年)
  • 『ヴィクティム・オブ・ザ・システム』 - Victim of the System (1993年)
  • 『フュエル・フォー・ザ・ファイア』 - Fuel for the Fire (1997年)

コンピレーション・アルバム

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  • 『ヴェリー・ベスト・オブ・インペリテリ〜光速伝説』 - The Very Best of Impellitteri: Faster Than the Speed of Light (2002年)
  • 『ザ・コンプリート・ビースト 1987-2000』 - The Complete Beast 1987 - 2009 (2023年)

日本公演

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脚注

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  1. ^ a b Impellitteri reviews, music, news - sputnikmusic・2015年3月21日閲覧。
  2. ^ PEOPLE INTERVIEW - 産経Web・2023年2月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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