Team Miles
Team Milesは6Uのキューブサット規格の超小型衛星で、深宇宙でプラズマスラスタを使った航法を実証する。
Team Miles | |
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所属 | Miles Space, LLC |
公式ページ | 公式ウェブサイト |
状態 | 運用中 |
目的 | 推進技術と通信の実証 |
打上げ機 | SLS Block 1 |
打上げ日時 | 2022年11月16日 |
物理的特長 | |
本体寸法 | 10×20×30 cm |
質量 | 14 kg[1] |
主な推進器 |
プラズマスラスタConstantQ × 12 |
軌道要素 | |
周回対象 | 太陽 |
Team Milesは2017年、NASAが主催するコンテストCubeQuest Challengeを通してスペース・ローンチ・システムの初打ち上げに相乗りするミッションに選定された[2]。 Team Milesは2022年11月16日に打ち上がったアルテミス1号で運ばれた10機のキューブサットのうちの一つで、月近傍で太陽周回軌道に投入される。打ち上げ後、機体の状態に関する発表がしばらくなかったものの、Miles Space社は12月10日、Team Milesは動作しており、電波を発信していると明らかにした[3]。
推進系
編集衛星の推進系にはFluid and Reason, LLCを率いるウェスリー・ファラーが発明したイオンエンジン、ConstantQ Model Hが使用される[4][5]。これは宇宙機用の電気推進の一種である。エンジンはプラズマとレーザースラスタのハイブリッドで、イオン化したヨウ素を燃料に使う[6]。
脚注
編集- ^ “A 6U CubeSat for Lunar Orbit and Beyond” (英語). カリフォルニア・ポリテクニック州立大学サンルイスオビスポ校 (2016年5月5日). 2022年8月24日閲覧。
- ^ “NASA selects three teams to fly their cubesats on first SLS mission” (英語). SpaceNews (2017年6月9日). 2022年9月19日閲覧。
- ^ @MilesSpace (2022年12月10日). "Happy to note that the Team Miles cubesat is alive and sending radio signals. NASA ground stations will be engaging in the next week or so". X(旧Twitter)より2022年12月11日閲覧。
- ^ “ConstantQ Spacecraft Propulsion”. Fluid and Reason, LLC. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “Cube Quest Challenge Spotlight: Team Miles”. NASA (2017年5月19日). 2022年8月23日閲覧。
- ^ “Tampa team enters new Space Race with cube satellite” (英語). Fox 13タンパベイ (2017年5月12日). 2022年8月23日閲覧。
関連項目
編集- アルテミス1号に相乗りする10機のキューブサット
- ArgoMoon
- BioSentinel
- CuSP
- EQUULEUS
- LunaH-Map
- Lunar IceCube
- LunIR
- OMOTENASHI
- Team Miles
- ピギーバック衛星
- 小型衛星