陸績

陸績
	陸績像
後漢; 偏将軍・鬱林太守
出生	中平5年（188年）; 揚州呉郡呉県
死去	建安24年（219年）; 交州鬱林郡
拼音	Lù Jī
字	公紀
主君	孫策 →孫権
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陸績^[1]（りくせき、188年 - 219年）は、中国後漢末期の政治家・学者・武将。字は公紀（こうき）。本貫は揚州呉郡呉県（現在の江蘇省蘇州市呉中区）。陸褒の孫。陸康の子。陸儁の弟。陸遜・陸尚（徐夫人の前夫）の年下の従父。呉の名門である呉郡陸氏の一人。

生涯

廬江郡の太守である陸康の末子として生まれた。父は寿春（現在の安徽省六安市寿県）に勢力を張った袁術への対応を迫られることとなった。六歳の時（193年）、父に従って袁術を訪ねに行き、その際におやつとして出された蜜柑を母親に食べさせたいと思い、袁術に内緒で隠して持ち帰ろうとして見つかり、袁術に咎められたが、陸績の親孝行ゆえの行動と分かり、孝行心の深さに袁術が感嘆したという逸話がある（二十四孝）。しかし一年後に陸康は袁術と対立し、袁術の部将であった孫策に攻められた。長期の攻城戦で一族の多くが死亡する被害を受け、自身も降伏した直後、その心労から病死した。この前に、陸績は呉県に帰って避難する。

父の跡を継いだ陸績は、その後賓客として江東を席捲した孫策に仕えるようになった。『三国志集解』の盧弼は、この件を「孫策は本意ではなく袁術の命令で廬江を攻撃する。袁術の死後、この矛盾を解消した」「陸績の場合は劉繇の子劉基と同じである」と説明する。幼少のため、張昭・張紘・秦松といった幕僚たちの末席に位置したが、それでも孫策に堂々と意見をしたため、張昭に感心された。

長じて、堂々たる体躯、博学多才の読書家で知識が広く、中でも天文と暦学に通じており、清廉な性格で、年長である虞翻とも堂々と交際した。200年に孫権に招かれて奏曹掾となった。孫権に対しても正しいと思うことは何でも諫言したことから、孫権に畏敬された。また年上の甥である顧邵と名声を等しくし、陸遜・張敦・卜静よりも名声が勝ると評価された。

210年、龐統が呉に周瑜の棺桶を届け喪を弔いに来た。顧邵・全琮と共に龐統と親交を結び、龐統から『駑馬有逸足之力（走るのが速い駑馬）』と評価された。この後、足疾のために引退した。孫権の交州平定後、鬱林太守・偏将軍に遷され、2千の兵を率いる立場となった。陸績は足が不自由で学者としての仕事を望み、『渾天図』を作り『周易』『太玄』に注をつけるなど、著述活動に励んだ。

219年に33歳で死去した。自らの死ぬ日を予測し、自分で自分の辞を作った。その中で、自分の死の60年後に中国大陸が統一される事を予言していた^[2]。

天文と暦学に通じていた陸績は、孫権の命によって当時最新の暦を作った。これによって、呉は魏よりも精確な暦を使用することができ、同時にこれは、魏に対する牽制ともなった（暦の作成は皇帝のみ保有する権利であったため）。

陸績には陸宏・陸叡という男子と陸鬱生という女がいた。死後は甥の陸瑁に引取られて養育された。陸宏は会稽南部都尉、陸叡は長水校尉となった。

三国志演義

小説『三国志演義』では、孫権の時代に集まった人材の一人として名が挙がる。赤壁の戦いでは降伏派の家臣の一人として登場し、諸葛亮が孫権を曹操と戦わせるため、説得の使者として訪れた際、多くの降伏派の群臣達と彼に論戦を挑むものの、諸葛亮に袁術の前で蜜柑を盗んだ過去をからかわれた上で論破されている。

家系図

陸康^{[ft 1]}

陸績^{[ft 2]}

陸凱^{[ft 3]}

^ 三国志巻58に「遜少孤，隨従祖廬江太守康在官」とある。
^ 三国志巻57に「瑁従父績」とある。
^ 三国志巻61に「丞相遜族子也」とある。

脚注

^ 陸勣とも。
^ 果たして280年、即ち61年後に西晋が中国大陸を統一した。

[3] 三国志巻58に「遜少孤，隨従祖廬江太守康在官」とある。

[4] 三国志巻57に「瑁従父績」とある。

[5] 三国志巻61に「丞相遜族子也」とある。

[1] 陸勣とも。

[2] 果たして280年、即ち61年後に西晋が中国大陸を統一した。

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[ft 2]

[ft 3]

陸績
陸績像
後漢偏将軍・鬱林太守
出生	中平5年（188年）揚州呉郡呉県
死去	建安24年（219年）交州鬱林郡
拼音	Lù Jī
字	公紀
主君	孫策 →孫権
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