栗野駅
鹿児島県姶良郡湧水町木場にある九州旅客鉄道の駅
栗野駅(くりのえき)は、鹿児島県姶良郡湧水町木場にある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線の駅である。かつては山野線が分岐していた。
栗野駅 | |
---|---|
駅舎(2022年1月) | |
くりの Kurino | |
◄吉松 (7.5 km) (6.5 km) 大隅横川► | |
所在地 | 鹿児島県姶良郡湧水町木場667 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■肥薩線 |
キロ程 | 94.3 km(八代起点) |
電報略号 | クリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
181人/日(降車客含まず) -2013年- |
乗降人員 -統計年度- |
365人/日 -2013年- |
開業年月日 | 1903年(明治36年)9月5日[2] |
備考 | 簡易委託駅 |
栗野駅 | |
---|---|
くりの Kurino | |
◄稲葉崎 (4.0 km) | |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | 山野線 |
キロ程 | 55.7 km(水俣起点) |
開業年月日 | 1921年(大正10年)9月11日[3] |
廃止年月日 | 1988年(昭和63年)2月1日[4] |
歴史
編集- 1903年(明治36年)9月5日:鹿児島線の横川駅(現在の大隅横川駅)から当駅までの延伸にともない開設[2]。
- 1908年(明治41年):飯野村白鳥まで森林軌道が敷設される[5]。
- 1921年(大正10年)9月11日:山野軽便線が当駅から山野まで開業し分岐駅となる[3]。
- 1922年(大正11年)9月2日:山野軽便線が山野線に改称[3]。
- 1982年(昭和57年)4月1日:貨物扱い廃止[6]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄の分割民営化により九州旅客鉄道が継承[4]。
- 1988年(昭和63年)2月1日:山野線が全線廃止となる[4]。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を有する地上駅[1]。駅舎に接している単式ホーム(1番線)はかつての山野線用で、現在は使われていない。駅舎から島式ホームには跨線橋で連絡している。のりばは駅舎側からそれぞれ2番線、3番線である。さらに跨線橋を渡ると、駅裏の丸池(名水百選)前に出られるようになっている。丸池から流れ出る水路は、当駅のホーム下を丸池湧水煉瓦暗渠(近代化産業遺産認定)で横断している。ホームには真幸駅と同じような、発車の合図の鐘が残っている。
駅舎はコンクリート造り平屋である。駅舎内部には待合所や出札口などがある。簡易委託駅となっている。自動券売機は設置されておらず、早朝・夜間は車内精算となる。待合所には2017年3月11日に鹿児島県内の有志によるストリートピアノプロジェクトを通じてアップライトピアノが設置された[7]。ストリートピアノがまた新しく誕生します
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
2 | ■肥薩線 | 上り | 吉松・都城方面 |
3 | 下り | 隼人・鹿児島中央方面 |
-
駅南側より跨線橋
-
待合室
-
ホーム
-
駅前ロータリー
利用状況
編集- 2013年度の1日平均乗車人員は181人である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
---|---|---|
2007 | 210 | 419 |
2008 | 193 | 386 |
2009 | 158 | 319 |
2010 | 159 | 323 |
2011 | 157 | 319 |
2012 | 169 | 341 |
2013 | 181 | 365 |
駅周辺
編集鹿児島県により「栗野都市計画」が策定され、再開発事業が行われた[8]。北へ進むと国道268号や川内川に、西へ進むと九州自動車道栗野インターチェンジに至る。町役場は駅北側、教育機関は駅東側にある。なお、栗野岳温泉と霧島アートの森は駅東側にあるが、駅からはやや遠い所にある。
- 湧水町観光協会(駅舎内に併設)
- 湧水町役場
- 湧水町立栗野中学校
- 湧水町立栗野小学校
- 栗野学童(旧・栗野幼稚園)
- 栗野郵便局
- 伊佐湧水警察署栗野交番
- JAあいら栗野支所
- 霧島山麓丸池湧水 - 名水百選
- 九州自動車道栗野インターチェンジ
- 国道268号
- 鹿児島県道55号栗野加治木線
- 鹿児島県道・宮崎県道103号栗野停車場えびの高原線
- 鹿児島県道444号栗野停車場線
- ゆうあい橋 - 駅前に架かるレンガ造りの橋[9]。
- 川内川
バス路線
編集「栗野駅前」停留所より発着する。
その他
編集隣の駅
編集廃止区間
編集- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 山野線
- 稲葉崎駅 - 栗野駅
脚注
編集- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 33号 熊本駅・嘉例川駅・大畑駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年3月31日、27頁。
- ^ a b 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 2号、16頁
- ^ a b c 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 2号、17頁
- ^ a b c 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 2号、19頁
- ^ 『宮崎県林業史』宮崎県、1997年、448頁
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、703頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “ストリートピアノがまた新しく誕生します”. 美坂理恵のモーニング・スマイル. 南日本放送 (2017年3月10日). 2021年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月18日閲覧。
- ^ “栗野都市計画 都市計画区域の整備,開発 及び保全の方針” (PDF). 鹿児島県 (2017年1月17日). 2023年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月11日閲覧。
- ^ MBC南日本放送: “湧水町「ゆうあい橋」(2011年8月10日放送)”. YouTube (2011年8月10日). 2023年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月11日閲覧。
- ^ 鉄道ファン1983年5月号(通巻265号)P117 福井弘「レールに残る戦争の傷跡」に写真が掲載
参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 栗野駅(駅情報) - 九州旅客鉄道