少女漫画 (漫画)
『少女漫画』(しょうじょまんが)は、松田奈緒子による日本の漫画。
少女漫画 | |
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漫画:少女漫画 | |
作者 | 松田奈緒子 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | コーラス |
レーベル | クイーンズコミックス |
発売日 | 2008年2月19日 |
発表号 | 2007年6月号 - 2007年12月号 |
巻数 | 1 |
テンプレート - ノート |
既存の少女漫画作品群をサブタイトルに冠し、各話のモチーフとした短編漫画集(最終話のみ異なる)。2007年に『コーラス』(集英社)にて、6月号から8月号および、10月号から12月号まで連載されていた。2008年2月には単行本が同社のクイーンズコミックスから出版された(全1巻)。2009年の10月号に番外編が掲載された。
一部が2009年に『派遣のオスカル 〜少女漫画に愛をこめて』としてテレビドラマ化された。
あらすじ
編集第一夜・ベルサイユのばら
編集就職氷河期の時代に生活のために、派遣社員に登録した三沢勝子(みさわ かつこ)。あれから10年以上経ち、景気は回復。足元を見られ、正社員になれない勝子の唯一の楽しみは「漫画」。特に、『ベルサイユのばら』は心の支えだった。
ある日、同じ派遣社員の静田に、「あなたはオスカルの心を持っている」と言われ、会社の体制に疑問を抱いていた勝子は、労働改善の革命を起こそうと決意する。
第二夜・ガラスの仮面
編集映画監督を父に、女優を母に持ち、女子アナ界の姫川亜弓の異名を取るアナウンサー・万城目雅(まんじょうめ みやび)。小学生の頃、クラスで流行った『ガラスの仮面』、クラスメイトは北島マヤを応援する子ばかりだったが、自分は血の滲むような努力をしてきた亜弓さんの大ファンだった。
ある日、担当していた報道番組のキャスターを理不尽な理由で降板させられ、後任には胸が大きいだけが取り柄のバカ女が決まり、益々納得がいかない雅。自分には何が足りないのかと考え始め…。
第三夜・パタリロ!
編集パンクバンドのヴォーカルだった男とできちゃった結婚した花子。生まれた子どもの名前は一(はじめ)、パタリロ似なので通称・パタちゃん。
新米ママの花子が毎日通うママサロン、そこで出会ったのは、娘・絢香に英才教育を押し付ける傲慢な女。自分の子が一番幸せ、と言わんばかりの彼女だが、絢香の腕に痣がたくさんあるのを見つけてしまった花子は…。
第四夜・あさきゆめみし
編集小さい頃から『あさきゆめみし』が大好きで、今は図書館に勤めている由布子(ゆうこ)。恋人は、古典系出版社の営業担当で、仕事で図書館にもよく来る上園だが、彼には本命の彼女がいる。
夫の愛人に悩まされ、まるで六条御息所のようだった母を思うと、結婚に夢を持てなかった由布子だが、同僚が結婚、しかも相手が上園だと知り…。
第五夜・おしゃべり階段
編集パリコレに出た経験を持つが故にプライドが高く、仕事を選り好みし、スケジュールが真っ白な落ち目のモデル・キワコ。骨折してしまい、仕方なくラーメン屋を営む実家に戻ると、イギリスにサッカー留学をしていた幼なじみのゴータがサッカー選手になる夢を諦めて、ラーメン屋を継ぐと言う。
小学生の頃、コンプレックスに悩んでいたキワコに、『おしゃべり階段』のセリフで励ましてくれたゴータ。初恋の相手だったが、キワコには今、玉の輿を狙う相手がいて…。
第六夜・少女漫画家たち
編集漫画家としてデビューして早5年、ずっと低空飛行を続けてきた俵あんだが、5年目にして初めての単行本発売が決まる。
絵の技術はあるものの、人物に魅力がないと評されるあんの作品だが…。
番外編・エリート狂想曲
編集この節の加筆が望まれています。 |
テレビドラマ
編集派遣のオスカル 〜少女漫画に愛をこめて | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松田奈緒子 |
脚本 | 金子ありさ |
演出 |
笠浦友愛 吉川邦夫 佐々木善春 |
出演者 |
田中麗奈 徳井義実 佐藤智仁 鈴木杏 朝海ひかる 平泉成 上條恒彦 |
製作 | |
プロデューサー |
小松昌代(NHKエンタープライズ) 田村文孝(NHK編制局ソフト開発センター) |
制作 | NHK |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2009年8月29日 - 2009年10月2日 |
放送時間 | 金曜日22:00 - 22:45(NHK総合) 月曜日18:00 - 18:45(BS hi) |
放送分 | 45分 |
回数 | 6 |
公式サイト | |
特記事項: 実際は、22:43までの43分間。 |
『派遣のオスカル 〜少女漫画に愛をこめて』(はけんのオスカル 〜しょうじょまんがにあいをこめて)のタイトルで、2009年8月28日から2009年10月2日までNHK総合で金曜日の22:00 - 22:45(金曜ドラマ枠)に放送された。全6回。ドラマ化されたのは「第一夜・ベルサイユのばら」だが、「第六夜・少女漫画家たち」の主人公・俵あんも登場。田中麗奈は今作がNHKドラマ初出演・初主演となる。
2010年2月17日にポニーキャニオンよりDVDが発売された。金曜ドラマ枠では初のDVD化となる。
登場人物
編集- MIZUKI商品開発2課 バス・トイレタリー部門
-
- 三沢 勝子 - 田中麗奈[1]
- 派遣スタッフRunner派遣社員。少女漫画をこよなく愛し、特に『ベルサイユのばら』を心の支えにしているが、事あるごとにベルばらの世界の妄想にふけっている。自身のブログでは愛読する少女漫画を批評している。携帯電話の着うたは「薔薇は美しく散る」(テレビアニメ版『ベルサイユのばら』の主題歌)。
- 正義感が強く、弘美にオスカルの心を持っていると言われる。暁生が打ち立てた削減策に憤りを感じた時、オスカルの声が聞こえて心が宿り、重役たちに抗議したことから、社内で一目置かれるようになる。
- 静田 弘美 - たくませいこ
- 派遣スタッフRunner派遣社員。勝子の同僚でシングルマザー。
- 内村 武志 - 佐藤智仁(現・佐藤祐基)
- 開発2課の若手社員。勝子のことを好きになり、告白する。
- 井手 奈々子 - 金子さやか
- 開発2課社員。しっかりとした将来の目標を持っている。ギタリストを目指す恋人がいる。
- 高橋 チエミ - 橋本真実
- 矢口 純子 - 弘中麻紀
- 開発2課社員。
- 出水 俊也 - マギー
- 開発2課主任。
- 森谷 清正 - 尾美としのり
- 開発2課課長。仕事が忙しく家庭の時間をなかなか持てない。急性すい臓炎で倒れたが、退院後、自身の超過勤務を盾に上層部に詰め寄り、中止が決まった「和風美人」の開発を復活させた(ただし入浴剤のみ)。
- MIZUKI商品開発1課 化粧品部門
- MIZUKI役員・重役
-
- 五十嵐 暁生 - 徳井義実(チュートリアル)
- 経営企画室室長で五十嵐の息子。昭和52年5月6日生まれ。姉を後継者にすることを考えていた父に反発し、MIZUKI入社後にアメリカへ渡るが、姉が医師になったため、経営再建のために帰国。理不尽なコストカットを打ち立て、勝子の前に立ちふさがるが、次第に特別な感情を抱くようになる。大学時代は論語研究会に所属。
- 八城 さやか - 朝海ひかる[2]
- 商品開発部部長。化粧品シリーズを大ヒットさせて出世したMIZUKIの重役の中で唯一の女性。男性社員からは「MIZUKIの女帝」の異名を取る。大学時代は論語研究会に所属し、後輩だった暁生からは「さやかさん」と呼ばれる。
- 岩槻 雅彦 - 小林隆
- 常務。
- 庄司 公孝 - ベンガル
- 専務。
- 五十嵐 達郎 - 平泉成
- 社長で暁生の父。心臓病を患っている。当初は娘(暁生の姉)を自身の後継者に考え、暁生に対しては全く期待していなかった。
- MIZUKI社員
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- 佐藤 克弘 - 上條恒彦
- 管理部。かつて存在した調香部の元部長で、全ての香りを嗅ぎ分ける能力を持ち、天才調香師と呼ばれた。五十嵐に会社を裏切ったと誤解され、調香部を潰され管理部に飛ばされた。八城は今でも「佐藤部長」と呼ぶ。一時、社長室の金庫から株主名簿が盗まれた濡れ衣を着せられ、無期限謹慎処分となったが、のちに復職。
- 武藤 修司 - 阪田マサノブ
- 経営企画室。暁生の部下。
- 磯部 佳奈枝 - 水木薫
- 社員食堂のおばさん。
- 中村 晶子 - 川俣しのぶ
- 清掃作業員。
- 五十嵐の秘書 - 川口りさ(第2・5回)
- 警備員 - 永井博章(第4回)
- 荒らされた社長室にいた佐藤を見つける。
- 関根 優子 - 柊巴(第5回)
- 広報部員。さやかが立ち上げた女子社員の支援プロジェクト・FPAのメンバーに選ばれる。
- MIZUKI社員 - 前田哲也(第4回)、柊巴(第5回)、せきぐちきみこ(第6回)
- 漫画家関係
- 勝子の妄想
- その他
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- 橋本 隼人 - 山中聡(第1・3回)
- 人材派遣会社・派遣スタッフRunner社員。MIZUKIで働く勝子・弘美の担当。
- 静田 リリカ - 奥森皐月(第1・3回)
- 弘美の娘。えがお保育園に通う。
- ボン・リーベル出版の社員 - 桜川博子(第1回)
- ボン・リーベル出版の面接官 - 赤星昇一郎(第1回)、黒田薫(第1回)
- 転職を考えた勝子が面接を受ける。
- REN - 山本耕史(第2・3回)
- アートディレクター。
- タケル - 清水優(第2回)
- 奈々子の恋人。ギタリストを目指す、売れないミュージシャン。
- 伊東 充代 - 岡内美喜子(第2回)
- 門倉 健太郎 - 本田大輔(第2回)
- RENの使者。
- ドラッグストアの店員 - 北村隆幸(第2回)
- REN誕生パーティーのガードマン - 徳井広基(第2回)、AKIRA(第2回)
- ピアノ奏者 - 佐伯真魚(第2・4回)
- REN誕生パーティー、薫の結婚式でピアノ演奏。
- 岸本 サクラ - YOU(第3・4回)
- 美容ジャーナリスト。
- 森谷 小百合 - 七瀬なつみ(第3回)
- 森谷の妻。
- 森谷 琴音 - 美山加恋(第3回)
- 森谷の長女。シンクロを習っている。
- 森谷 初音 - 大門果琳(第3回)
- 森谷の次女。
- 保育園のママ仲間 - はらださほ(第3回)
- 佐藤 薫 - 瀬戸カトリーヌ(第4回)
- 佐藤の娘。妊娠中で結婚を控えている。
- 薫の夫 - 前田寛之(第4回)
- 五十嵐 春子(回想) - 唐木ちえみ(第4回)
- 暁生の母。
- 幼少期の暁生(回想) - 中村圭佑(第4回)
- 立花 由香里 - 菊地美香(第4 - 6回)
- 暁生の見合い相手。アジア化学の社長令嬢。
- 立花 沙亜歩 - 松本春姫(第5・6回)
- 由香里の長女。
- 立花 麻里武 - 田中颯(第5・6回)
- 由香里の長男。
- ランニングの女性(回想) - 鈴木紗穂(第5回)
- ウエイトレス - 木下芳美(第5回)
- 食事会のシェフ - 佐藤博秋(第6回)
スタッフ
編集- 原作 - 松田奈緒子
- 脚本 - 金子ありさ
- 音楽 - 吉俣良
- ギター - マーティ・フリードマン
- 主題歌 - Every Little Thing「DREAM GOES ON」(avex trax)
- 原画提供 - 『ベルサイユのばら』 池田理代子プロダクション
- 演出 - 笠浦友愛、吉川邦夫、佐々木善春
- 制作統括 - 小松昌代(NHKエンタープライズ)、田村文孝(NHK編制局ソフト開発センター)
放送日程
編集各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 |
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第1回 | 2009年8月28日 | オスカル、誕生 | 笠浦友愛 | 4.7% |
第2回 | 2009年9月4日 | オスカル、革命! | 吉川邦夫 | 6.3% |
第3回 | 2009年9月11日 | オスカル、恋? | 笠浦友愛 | 6.0% |
第4回 | 2009年9月18日 | オスカル、乱心! | 吉川邦夫 | 5.7% |
第5回 | 2009年9月25日 | オスカル、裏切り? | 佐々木善春 | 4.5% |
最終回 | 2009年10月2日 | オスカル、失恋? | 笠浦友愛 | 4.4% |
平均視聴率:5.3%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
脚注
編集外部リンク
編集- NHK金曜ドラマ・派遣のオスカル - ウェイバックマシン(2010年11月8日アーカイブ分)
- 派遣のオスカル〜「少女漫画」に愛をこめて DVD-BOX情報サイト - ウェイバックマシン(2013年10月11日アーカイブ分)
NHK 金曜ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
スポットライト 前編〔第1話 - 第7話〕
(2009年6月19日 - 7月31日) |
派遣のオスカル〜少女漫画に愛をこめて
(2009年8月28日 - 10月2日) |
行列48時間
(2009年10月16日 - 11月27日) |