プリンシパルステークス
プリンシパルステークスは、日本の日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬のリステッド競走である。競走名は英語で主役を意味する「Principal」から。
プリンシパルステークス (ダービートライアル) | |
---|---|
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 東京競馬場 |
創設 | 1996年5月11日 |
2024年の情報 | |
距離 | 芝2000m |
格付け | L[1] |
賞金 |
1着賞金2000万円 賞金総額3800万円 |
出走条件 |
サラブレッド系3歳(国際)(指定) 出走資格も参照 |
負担重量 | 馬齢(57kg、牝馬2kg減) |
出典 | [2] |
概要
編集1996年の番組改編に伴い、それまで東京優駿(日本ダービー)へのトライアル競走の役割を担っていたNHK杯が廃止され、GI競走NHKマイルカップが新設された。これに伴い、新たなダービートライアルとして東京競馬場・芝2200mのオープン特別競走プリンシパルステークスが新設された。設立当時は2着以内の牡馬・牝馬に東京優駿への優先出走権が与えられた[注 1]。
その後2003年に施行距離を芝2000mに変更[注 2]、さらに負担重量を馬齢に変更した[3]。また、2010年にはローテーションの多様化を理由として優先出走権の付与が1着のみに変更された[4]。また2013年からは混合競走に指定され外国産馬の出走も可能になる[5][6]。2019年からは国際競走及びリステッド競走に指定された[7]。
出走資格は、3歳(旧4歳)限定のJRA所属馬、地方競馬所属馬及び外国調教馬。また、地方競馬所属馬の出走は2頭までに限定されている[8]。
歴史
編集- 1996年 - 東京競馬場の4歳(現3歳)限定の指定の芝2200mのダービートライアルのオープン特別競走、プリンシパルステークスとして施行。東京優駿への優先出走権は上位2着までの牡馬・牝馬。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳」から「3歳」に変更。
- 2003年
- 施行距離を芝2000m、負担重量を馬齢に変更[3]。
- 2006年 - 蛯名正義が騎手として史上初の連覇。
- 2010年 - 東京優駿への優先出走権が1着の牡馬・牝馬に変更[4]。
- 2013年 - 混合競走に指定[5][6]。
- 2019年
- 2020年 - 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施[10](2021年も同様[11])。
- 2025年 - 施行日を2019年以来となる日曜日に変更され、天皇賞(春)と同日開催となる予定。
歴代優勝馬
編集施行日 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|
1996年5月11日 | ダンスインザダーク | 牡3 | 2:13.9 | 武豊 | 橋口弘次郎 | (有)社台レースホース |
1997年5月10日 | サイレンススズカ | 牡3 | 2:13.4 | 上村洋行 | 橋田満 | 永井啓弍 |
1998年5月16日 | タイキブライドル | 牡3 | 2:13.8 | 岡部幸雄 | 伊藤正徳 | (有)大樹ファーム |
1999年5月15日 | ブラックタキシード | 牡3 | 2:13.6 | 的場均 | 尾形充弘 | 金子真人 |
2000年5月6日 | トーホウシデン | 牡3 | 2:13.9 | 蛯名正義 | 田中清隆 | 東豊物産(株) |
2001年5月4日 | ミスキャスト | 牡3 | 2:12.9 | 横山典弘 | 加藤敬二 | (有)ノースヒルズマネジメント |
2002年5月3日 | メガスターダム | 牡3 | 2:14.6 | 松永幹夫 | 山本正司 | (有)ノースヒルズマネジメント |
2003年5月10日 | マイネルソロモン | 牡3 | 2:01.2 | 後藤浩輝 | 国枝栄 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
2004年5月8日 | ピサノクウカイ | 牡3 | 2:00.2 | D.オリヴァー | 藤沢和雄 | 市川義美 |
2005年5月7日 | エイシンニーザン | 牡3 | 2:01.2 | 蛯名正義 | 坂口正則 | 平井豊光 |
2006年5月6日 | ヴィクトリーラン | 牡3 | 2:00.2 | 蛯名正義 | 田所清広 | 山本敏晴 |
2007年5月5日 | ゴールデンダリア | 牡3 | 1:59.6 | 柴田善臣 | 二ノ宮敬宇 | 田中由子 |
2008年5月10日 | ベンチャーナイン | 牡3 | 2:01.5 | 武士沢友治 | 小檜山悟 | 本杉芳郎 |
2009年5月9日 | ケイアイライジン | 牡3 | 1:59.9 | 柴田善臣 | 尾形充弘 | (株)啓愛義肢材料販売所 |
2010年5月8日 | ルーラーシップ | 牡3 | 1:59.1 | 横山典弘 | 角居勝彦 | (有)サンデーレーシング |
2011年5月7日 | トーセンレーヴ | 牡3 | 2:01.0 | C.ウィリアムズ | 池江泰寿 | 島川隆哉 |
2012年5月5日 | スピルバーグ | 牡3 | 2:00.9 | 内田博幸 | 藤沢和雄 | 山本英俊 |
2013年5月4日 | サムソンズプライド | 牡3 | 2:01.4 | 田辺裕信 | 杉浦宏昭 | (有)シルク |
2014年5月10日 | ベルキャニオン | 牡3 | 2:01.0 | 戸崎圭太 | 堀宣行 | 金子真人ホールディングス(株) |
2015年5月9日 | アンビシャス | 牡3 | 2:00.2 | C.ルメール | 音無秀孝 | 近藤英子 |
2016年5月7日 | アジュールローズ | 牡3 | 1:59.2 | H.ボウマン | 古賀慎明 | (有)キャロットファーム |
2017年5月6日 | ダイワキャグニー | 牡3 | 1:58.3 | 北村宏司 | 菊沢隆徳 | 大城敬三 |
2018年5月5日 | コズミックフォース | 牡3 | 1:58.2 | C.ルメール | 国枝栄 | (有)サンデーレーシング |
2019年5月12日 | ザダル | 牡3 | 1:58.3 | 石橋脩 | 大竹正博 | (有)キャロットファーム |
2020年5月9日 | ビターエンダー | 牡3 | 1:59.8 | 津村明秀 | 相沢郁 | (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン |
2021年5月8日 | バジオウ | 牡3 | 1:59.3 | 戸崎圭太 | 田中博康 | 鈴木剛史 |
2022年5月7日 | セイウンハーデス | 牡3 | 1:59.0 | 幸英明 | 橋口慎介 | 西山茂行 |
2023年5月6日 | パクスオトマニカ | 牡3 | 2:01.2 | 田辺裕信 | 久保田貴士 | 窪田芳郎 |
2024年5月4日 | ダノンエアズロック | 牡3 | 1:59.6 | J.モレイラ | 堀宣行 | (有)ダノックス |
脚注
編集出典
編集- ^ “2021 International Cataloguing Standards Book” (PDF). 2021年4月28日閲覧。
- ^ “令和3年第2回東京競馬番組(第1~6日)” (PDF). 日本中央競馬会 (2021年3月10日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ a b “2021年度第2回東京競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 3. 2021年4月28日閲覧。
- ^ a b “2010年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2009年11月18日). 2016年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月28日閲覧。
- ^ a b 2013年の成績表参照
- ^ a b “平成25年度春季競馬番組の概要について <1回中山・1回京都競馬(1月)~2回東京・3回京都競馬(5月)>” (PDF). 日本中央競馬会 (2012年11月18日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ a b “平成31年度(2019年)リステッド競走一覧” (PDF). 日本中央競馬会 (2018年11月20日). 2018年11月21日閲覧。
- ^ “「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和3年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年4月28日閲覧。
- ^ “東京競馬、悪天候で10R以降の競走打ち切り 突然のひょうに場内騒然”. スポーツニッポン (2019年5月4日). 2019年5月4日閲覧。
- ^ “4月25日(土曜)から5月31日(日曜)までの中央競馬の開催等について”. 日本中央競馬会 (2020年4月23日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ “4月25日(日曜)からの無観客競馬の実施とウインズ等の営業取りやめ”. 日本中央競馬会 (2021年4月23日). 2021年4月28日閲覧。
各回競走結果の出典
編集- JRA年度別全成績
- (2024年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年5月5日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2023年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年5月4日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2022年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年5月4日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2021年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年5月4日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2020年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2019年)
- “第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(中止)
- “第2回 東京競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12091)
- (2018年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2017年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2016年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2015年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2014年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2013年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2012年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2011年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2010年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2009年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 12059)
- (2008年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2007年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2006年)“第2回 東京競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2005年)“第2回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1282-1283. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2004年)“第2回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1279-1281. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2003年)“第1回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1271-1272. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- (2002年)“第3回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1128-1129. 2021年4月28日閲覧。(索引番号: 11059)
- netkeiba.com(2024年5月6日閲覧)