イバイガネ
イバイガネ・ハウレギア(バスク語: Ibaigane jauregia)もしくはパラシオ・デ・イバイガネ(スペイン語: Palacio de Ibaigane)は、スペインのバスク州ビスカヤ県ビルバオ市アバンド地区にある宮殿風建築物。ネオ・バスクとバロックの折衷主義様式。1900年に建てられ、現在アスレティック・ビルバオが所有するクラブ本部事務所として使用されている。
イバイガネ | |
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イバイガネ | |
情報 | |
用途 | アスレティック・ビルバオ本部事務所 |
旧用途 |
デ・ラ・ソタ家私宅(1900-1939, 1979-1986) スペイン軍兵営(1939-1979) |
設計者 | グレゴリオ・イバレチェ |
構造設計者 | グレゴリオ・イバレチェ |
設備設計者 | グレゴリオ・イバレチェ |
建築主 | ラモン・デ・ラ・ソタ |
事業主体 | アスレティック・ビルバオ(1986-現在) |
管理運営 | アスレティック・ビルバオ |
敷地面積 |
※農場が存在した時期があり |
階数 | 地上3階 |
着工 | 1898年 |
竣工 | 1900年 |
開館開所 | Mazarredo zumarkalea, 23 Abando |
改築 | 1986? - 1988年8月22日 |
所在地 | Ibaigane, Alameda Mezarredo, 23-48009 Bilbao |
座標 | 北緯43度15分57秒 東経2度55分51秒 / 北緯43.26583度 東経2.93083度座標: 北緯43度15分57秒 東経2度55分51秒 / 北緯43.26583度 東経2.93083度 |
文化財 | なし |
指定・登録等日 | なし |
歴史
編集建築家グレゴリオ・イバレチェによって建てられた。イバレチェは初期バロック建築の古典主義宮殿に着想を得て、これを19世紀後半の「ネオ・バスク様式」が持つ芸術嗜好と組み合わせて設計した。建設を支援したのは当時バスクで最も富裕であり、造船業と鉱業で成功を収めた実業家・弁護士・バスク民族主義者のラモン・デ・ラ・ソタ氏である。スペイン内戦が勃発するまで宮殿はデ・ラ・ソタ一族の所有物だったが、内戦末期にビスカヤに樹立された軍事政権によって接収され、兵舎として利用されることになった。
スペインがフランコ以後の民主化の時代を迎えると、1979年に宮殿と周辺の農場は本来の法的所有者の手に戻った。その7年後の1986年、アスレティック・ビルバオが宮殿の持ち主と経済的合意を締結し、クラブの本社事務所として使用する事になった。その後何度かの改修工事を経て、1988年8月22日にリニューアルされた。なお元所有者から賃貸しているのではなく、アスレティック・ビルバオ所有の建物である[1][2] [3]。
脚注
編集- ^ “Palacio de Ibaigane”. Zurri Gorri. 2018年12月27日閲覧。
- ^ “«El palacio de Ibaigane»”. Athletic Club. 2010年8月30日閲覧。
- ^ Sáiz Valdivieso; Alfonso Carlos (1998). «XIV». Athletic Club, 1898-1998 : Crónica de una leyenda.. Ctra. León-La Coruña, Km 5. León: Everest S.A. p. 235.