地上からも見えるかも。
地上約400km、宇宙に浮かぶ巨大な実験施設。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された巨大な有人実験施設。1998年に宇宙での建設が始まり、2011年7月に完成しました。主な役割は宇宙だけの特殊な環境を利用したさまざまな実験や研究を長期間行える場所を確保すること。ISSは条件がそろうと、地上から明るい動く光点として見ることができます。そのとき、私たちの見上げた先には巨大な有人実験施設があり、宇宙飛行士たちがそこで活動しているのです。
宇宙だけの特殊な環境を利用して
さまざまな実験や研究をしています。
2000年11月からは3名の宇宙飛行士がISSに滞在を開始し、現在6名体制で運用を行っています。チームは約6か月ごとに交代しており、ISSに長期滞在している宇宙飛行士は、宇宙環境での科学実験やISSの保守作業などを行っています。
ISSへのフライト情報
最初の構成要素(パーツ)が打ち上げられたのが、1998年。
それ以来200回以上にわたって、物資や宇宙飛行士を送り込んできました。
ISSへの打上げ機
宇宙飛行士、宇宙での生活に必要な物資、実験装置、定期交換部品などをISSへ届けるため、さまざまな打上げ機が運用されています。
ISS関連の船外活動
ISSの組み立て・維持やサンプルの収集、写真撮影など、さまざまな目的に合わせて宇宙飛行士による船外活動を行っています。
ISSの先へ
地球低軌道の未来
地球低軌道(LEO:Low Earth Orbit)とは、一般に高度2000㎞以内の地球周回軌道のこと。ISSの飛行する約400㎞上空は、この地球低軌道に当たります。 ISSは2030年までの運用が決まっており、2022年11月18日に日本も正式に参加を表明しています。 また、その先の、ISSに代わる地球低軌道利用の拠点についても様々なアイデアについて検討を進めています。
地球低軌道を経済活動の場へ
持続的な利用をめざして
JAXAでは、将来における地球低軌道活動の継続的な実施と拡大を目指し、国の課題解決や知の創造・人材育成に繋がる利用、国際宇宙探査等に繋がる技術開発・実証のための利用、そして、民間による研究開発・商業利用を3つの柱として今後もISSでの活動を推進するとともに、将来、地球低軌道が持続的な経済活動の場となるよう、民間企業の参画を拡大する取組も進めています。
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