あなたを待っていますのレビュー・感想・評価
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特に配役がとても良かった。 いろいろと粗もあるけれども、渋くて熱く...
特に配役がとても良かった。
いろいろと粗もあるけれども、渋くて熱くなる映画。
いましろたかし作品をまた観たい!
阿佐ヶ谷あたりで昼間から呑んでどうでもいいことダベりたくなる。
大橋裕之がきたる大地震に備え女10人囲って秋田に避難すると息巻くクズだけど正義感が強く終始ゲロ吐いてるボンクラ役を好演。
なんとも掴みどころの無い内容でしたが、キャラの濃い脇役陣のおかげ最後まで楽しめました。めちゃ怖い悦子ママは、北区赤羽に出てた人だったのか。怪演ですね!
坂本慎太郎によるエンディング曲があまりにも短い。もっともっと聴きたかったぞ。
現代日本的タクシードライバーくずれ
アウトロー主人公の、最底なクズみたいな日々の、消入るような小さな幸せの泡を掬い上げること、その涙ぐましい切実さを映し出すことは、映画の王道なのはわかっている。
本作は、スコセッシのタクシードライバーを彷彿とさせるようなジャケットどおり、話もその現代日本版といった様相ではあった。
が、本作の主人公は、どうしても譲れないところ、どうしてもこだわりたいところ、つまり、主人公にとっての正義とは何か、これがわからないのではなく、いや、描かれようとしているのはわかった。わかったがしかし、一切、迫ってこなかった。生理的な嫌悪の表現も、悪夢の表現も、地震への恐怖の表現も、後付けの説明に終始した。
なので、ほぼ全編に漂う歯の抜けた笑い声の脱力感の中、ただ一片だけでも光り輝くべき深刻さを欲し、虚しさ、不足感を感じた。
これは、単に演技力の問題なのか、演出にやる気がないのか? ならば、どうしてそうなのか? もしや、楽屋落ちで、終始しているのではないか?
この問題は、プロデューサーの顔ぶれよろしく、昨今やけに祭り上げられているいまおかしんじ監督に、重くのしかかっているのではないか、と、甚だおせっかいながら、危惧する。
監督の作品を観るたびに思ってきた「演ずるとは何か」という問いかけも、引きつった苦笑いになってしまい、もう虚しい気がしている。
「流星待ち」「たまもの」等にはあった、外の世界へと向かう激しさ真剣さはもう望めないのだろうか。
妄想野郎
地震が来て日本は壊滅するから女10人連れて秋田の山奥に避難すると言っているフリーターの話。
日本壊滅以前に死ぬんじゃないかとばかりに終始吐いてばかりの主人公。『あなたを待っています』の女も働いていないのに普通に生活出来ているんだから問題ないんじゃないか?
クスっとする場面はいくつかあったが、大笑いする場面はなく振り切った感じもないしニヤニヤさせてくれる様なシュールさも足りない。
どこを目指しているのかわからず残念。
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