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Link to original content: http://bokujob.com/event/job/2015/report01.html
 2015 体験会レポート(1日目)|見学会・体験会・フェア|BOKUJOB - 競走馬 生産・育成牧場就業応援サイト -
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2015 体験会レポート(1日目)

2015 体験会レポート(1日目)

レポート(1日目)

5回目を迎えたBOKUJOBの「夏休み牧場で働こう体験会」。今年は北海道市場サマーセールが8月下旬に組み入れられたためにスケジュールを見直して8月上旬での実施となりましたが、これが大正解。というのも、全国的にはお盆をすぎてもまだ残暑厳しい季節ですが、北海道ではもう秋の気配が漂ってきます。
天候にも恵まれ、さわやかな気候の北海道を感じてもらうには、8月の上旬というのはよいのかもしれません。
50人を超えるたくさんの参加希望者の中から抽選で選ばれたのは高校1年生から大学3年生までの若者たち。地元の北海道はもとより、東京を含む関東圏、九州、四国などから「牧場の仕事」に対して理解を深めようと全国から集まった16人です。参加いただいた方々のお顔を拝見させてもらうと、参加者の年齢は回数を重ねるごとに確実に低くなっていくことを実感します。競馬サークルにおいて生産牧場、育成牧場が置かれている立場は決して派手ではありませんが、世界に通用する強い馬づくりには「よい血統とよい生産環境」「よい育成、調教施設」そして「その両者を十分に使いこなすよい人材」が不可欠。底辺を支える重要な仕事です。受け入れ牧場の都合もあって今回は男性9人、女性7人の合計16名となりましたが、選ばれた方々には、選ばれなかった人の分まで貴重な経験をしていただきました。5泊6日という短いスケジュールではありましたが、今回も密着レポートをお届けします。

「夏休み牧場で働こう体験会」スケジュール

1日目8月2日(日)
14時
  • 新千歳空港出発
  • 浦河町へ移動
夕方
  • オリエンテーション
  • 体験牧場との顔合わせ夕食懇親会
  • 夕食あり
宿泊 アエル(浦河町)
2日目8月3日(月)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • AERUにて乗馬体験
  • 専門家の方より講義
夕方
  • 夕食あり
  • 牧場関係者を交えた懇談会
宿泊 アエル(浦河町)
3日目8月4日(火)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • 各牧場での牧場就業体験

    実際に体験牧場に宿泊していただきます。

  • 夕食あり
宿泊 各牧場(浦河他)
4日目8月5日(水)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • AERUにて乗馬体験
  • 専門家の方より講義
夕方
  • 夕食あり
  • BTC職員、牧場関係者を交えた夕食懇親会
宿泊 浦河町
5日目8月6日(木)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • JBBA静内種馬場見学
夕方
  • 夕食あり
  • JBBA養成担当者及び研修生との懇談会
宿泊 ホテルヒルズ(新冠町)
6日目8月7日(金)
午前
  • 朝食あり
  • JBBA研修見学
午後
  • 昼食あり
  • 関係施設見学
  • ノーザンホースパークにて昼食
15時
  • 新千歳空港解散

集合 ~夢に向かっての第一歩~

緊張の初日は、北の玄関口、新千歳空港からスタートです。BOKUJOBやJRAのホームページを見て、牧場で働こうフェア会場で知って、と体験会に参加した動機は様々ですが、日本全国から集まった16人の初顔合わせ。今回は大学3年生の女性が1人と同2年生の女性1人を除けば、全員が高校生というメンバー構成です。参加者の中には東日本大震災で被災された方もいらしたようですが、卒業を控えた高校3年生が5人、2年生が8人、1年生が1人と比較的年齢が近い人達が多いとはいえ、やはり最初は緊張の色が隠せません。「仕事に関する知識はもちろんですが、牧場の方々や他の参加者の方々と上手にコミュニケーションをとっていけるかが不安です」という方が多いのは例年通り。しかし、最初はぎこちなくても、最後にはほとんどの方が打ち解けていけるのがこの体験会の不思議なところです。やはり、同じ目的をもって、同じことをやり遂げたという達成感、連帯感がそうさせるのでしょうか。
午後2時に新千歳空港で集合した16人は、そのままスタッフとともにバスに乗り込み、途中でトイレ休憩などをはさみながら一路、浦河へ。車中では恒例に従って添乗スタッフから簡単な注意事項などの説明やそれぞれが自己紹介などを行いますが、バスの窓に広がる日高の牧場風景などに心を奪われて、気もそぞろ。
バスに揺られること約2時間と少々。この長い時間が「馬産地に来た」ことを実感させるのか後半はみな無口になります。これもまた例年通り。やがて宿泊地となる優駿ビレッジAERUに到着します。ここで、部屋割りが行われた後、スケジュールの確認などオリエンテーションが行われます。添乗スタッフからは「牧場の人たちの指示に従い、怪我や病気に注意してください」と注意が促されます。競走馬という大動物を扱ううえで、もっとも注意しなければならないのが不注意、気の緩みから来る怪我です。馬は人間を攻撃しようという動物ではありませんが、強い力を持っていますので、例えば足を踏まれただけで骨折してしまうことも少なくないのです。
そして受け入れ牧場との顔合わせを兼ねた夕食会がスタートします。今回は「まるとみ冨岡牧場」「杵臼牧場」「辻牧場」「宮内牧場」の4牧場にご参加いただいたほか、様似の「高村牧場」にも受け入れていただきました。古くは菊花賞馬インターグシケン、近年ではマイル重賞戦線で活躍したガルボの生産牧場としても知られる高村牧場は伸一さん、洋子さんのご夫婦を中心とした家族労働の牧場ですが、これまでも積極的に就業体験者などを受け入れています。同牧場の高村洋子さんは、競走馬のふるさと案内所ホームページ内“競馬女子部”でも活躍していただいているほか、様似町の町議会議員や北海道の女性農業者ネットワーク「きたひとネット」などで代表を兼務する多忙な日々を送っている人でもあります。
参加する側は「牧場の仕事は、選択肢のひとつ」「将来の職業として真剣に考えている」「ぜひとも牧場で働きたい」と意気込みはさまざまですが「与えられた機会を自分のものとしてしっかり受け止めたい」「夏の短い期間だけではなく、冬場も働いていけるかを見極めたい」という人もいて牧場にとっても気持ちが入る時間です。
参加者の方々は用意された食事を味わう余裕はまだ無いようですが、それでも一生懸命にコミュニケーションを取ろうという気持ちが伝わってくる夕食会となりました。

過去のレポート