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 2013 体験会レポート(1日目)|見学会・体験会・フェア|BOKUJOB - 競走馬 生産・育成牧場就業応援サイト -
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2013 体験会レポート(1日目)

2013 体験会レポート(1日目)

レポート(1日目)

平成19年に日本は世界で16番目のパートI国となり、今や日本産馬は競走馬として、また種牡馬として世界中で活躍する、そんな時代になりました。しかし、その一方で軽種馬生産・育成牧場が置かれている状況は厳しいものとなっています。
「始業時間は早朝」「ケガと隣り合わせの職場環境」「安定した休みが取りにくい」等々。競走馬の牧場で働くということは、楽なことばかりではなく、むしろつらく、厳しいことが多いかもしれません。しかし、その一方で自分たちが手掛けた馬が大きな舞台で活躍できたときは、他の職業では得られない喜びとやりがいを与えてくれることでしょう。
「牧場で働いてみたい。けど、どうすればわからない」。そんな若い人たちのために人材を欲している牧場の情報や、牧場での仕事内容を発信している牧場就業推進事務局では、今年で3回目となる「夏休み牧場で働こう体験会」を実施しました。
今回の最大の特徴は、女性の参加者が多いということ。過去2回はともに6人だった女性の参加者が、今回は10人となりました。そして、参加した18人中15人が高校生というフレッシュなメンバーとなりました。ここでは、そんな若者たちが8月25日から30日までの5泊6日で体験した「競走馬の牧場で働く」様子をレポートします。

「夏休み牧場で働こう体験会」スケジュール

1日目8月25日(日)
14時
  • 新千歳空港集合
  • 浦河優駿ビレッジAERUへ移動
夕方
  • オリエンテーション
  • 体験牧場との顔合わせ夕食懇親会
  • 夕食あり
宿泊 AERU(浦河町)
2日目8月26日(月)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場(浦河)での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • AERUにて乗馬体験
  • 専門家の方より講義
夕方
  • 夕食あり
  • 牧場関係者を交えた夕食懇親会
宿泊 AERU(浦河町)
3日目8月27日(火)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場(浦河)での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • 各牧場(浦河)での牧場就業体験

    実際に体験牧場に宿泊していただきます。

  • 夕食あり
宿泊 各牧場(浦河)
4日目8月28日(水)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場(浦河)での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • AERUにて乗馬体験
  • BTC軽種馬育成調教センター教官の方より講義
夕方
  • 夕食あり
  • BTC職員、牧場関係者を交えた夕食懇親会
宿泊 AERU(浦河町)
5日目8月29日(木)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場(浦河)での牧場就業体験または希望者はBTC研修体験入学会
  • BTC調教場施設見学
午後
  • 昼食あり
  • 新ひだか町静内地区へ移動
  • JBBA静内種馬場見学
夕方
  • 夕食あり
  • JBBA研修担当者及び研修生との懇談会
宿泊 静内ローレル(新ひだか町)
6日目8月30日(金)
午前
  • 朝食あり
  • JBBA研修見学
午後
  • 昼食あり
  • 関係施設見学
  • ノーザンホースパークにて昼食
15時
  • 新千歳空港解散

集合 ~夢に向かっての第一歩~


うらかわ優駿ビレッジAERUに到着した参加者達

「夏休み牧場で働こう体験会」のスタートは、北の玄関口「新千歳空港」です。今回も東京、大阪、京都、神奈川、千葉、群馬など全員が北海道以外からの参加となりました。
やや緊張の面持ちで初対面同士のあいさつを終えた参加者たちは「体力面で不安がある」「牧場の人やその他の参加者とうまくコミュニケーションがとれるか」などの不安もあったようですが、「牧場で働きたい」という気持ちはひとつ。今回は高校1年生から大学3年生と比較的近い年代が集まったのですぐに打ち解けることでしょう。
「馬のことはよくわかりませんが、競走馬の牧場で働くことが夢でした」「牧場の人からいろいろな話を聞きたい」「この体験会を通して現場の雰囲気を感じたい」「何事にも積極的に取り組んで、充実した6日間にしたい」とそれぞれの意気込みとともに移動のバスへと乗り込みました。

新千歳空港から約3時間。バスの車中では自己紹介のほか、事務局から体験会のスケジュールについての再確認や生活面での注意事項などの説明がありました。まだ、ややぎこちなさを隠しきれない参加者たちですが、窓の外に広がる牧歌的な風景に明日からの自分たちを重ね合わせて夢と希望が膨らみます。長いようで短いあっという間の6日間。今年で3回目の「夏休み牧場で働こう体験会」ですが、事務局にとっても限られた時間の中で牧場の仕事をどう伝えていくのか、誤解のないように理解してもらえるのかを試される6日間です。
競走馬の牧場で働くということは、単に馬と同じ時間を過ごせばよいというものではありません。牧場スタッフはもちろん、訪れる馬主さんや調教師を含む厩舎関係者との方々とのコミュニケーションも大切な仕事です。
初日の夜に行われる夕食会は、そのシミュレーションでもあります。明日から牧場での仕事を体験させてもらう牧場主と夕食をともにするという“仕事”は、単に空腹を満たすというだけではありません。短い時間の中で牧場主の人柄や考え方を理解し、自分という存在をアピールする。そして同じ時間を共有する仲間を理解する。そういう大切な時間でもあるのです。北海道の食材をふんだんに利用したAERU自慢のビュッフェ料理を前に、まだ若い参加者たちに、そのすべてを理解してもらうのはちょっと難しかったかもしれませんが、この経験が生かされることを期待します。

過去のレポート