いじめを受け自殺した女子生徒が通っていた中学校。同級生もクラスの輪に入れない時期があったが、女子生徒と励まし合って通った=兵庫県加古川市で2021年2月5日午前11時5分、藤顕一郎撮影 3年8カ月前、いじめを原因に自殺した中学2年の女子生徒(当時14歳)を巡る調査で、学校側の対応に不信感を募らせた同級生が別の中学校に転校した。被害生徒に寄り添い、加害生徒に注意を促したものの、いじめはやまず、守れなかったことを悔いて学校に通えなくなった。そんな同級生に対し、学校側は第三者委員会による調査の有無や被害生徒の両親とのやり取りを問いただした。こうした事実は一切明らかにされず、学校側からの謝罪はいまだにない。「いじめ対応で不登校になった生徒がいたことを隠し続けたいのではないか」。同級生の母が抱いた不信感は今も消えない。 友の死に「(自分は)役立たずや」 自殺した生徒と同級生は2015年4月、兵庫県加