山田拓美さん(81歳)が1968年に創業したラーメン店「ラーメン二郎」は、慶應義塾大学三田キャンパス近くに本店を構える現在まで、グループの加盟店をおよそ45まで増やした。 「二郎系」というカテゴリーを作ったカリスマ。その歩みを30年以上支えてきたのが、ラーメン二郎の顧問弁護士をつとめる金子正志弁護士(70歳)だ。 安くてうまいラーメンをお客さんに提供するために「儲からないフランチャイズ」を作りたいーー。山田さんから受けた常識はずれの依頼を実現するためサポートに尽力した。 パイオニアであるがゆえに、フォロワーである「二郎インスパイア」をめぐるトラブルにも見舞われることになった。最近まで長らく"共存"を黙認してきたが、金儲けに走る動向が目に余るようになってきたことから、訴訟を辞さない考えにシフトしつつあるという。 尊敬する親父さんの「黒子」に徹してきた金子弁護士が語るラーメン二郎の過去と次代。